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イソップ童話「馬をうらやんだろば」について

隣の芝は青く見えることが、ときに自分自身を惑わしてしまうたつやです。

今回は、イソップ物語の中でも、隣の芝が青く見えることについて描かれているようなお話である「馬をうらやんだろば」についてお話していこうと思います。

自己比較と他者への劣等感を描いた物語、まさに隣の芝は青く見えるお話って感じですね。

「馬をうらやんだろば」の物語は、ろばが馬のように美しく速く走れるようになれれば、自分も持て囃されて素敵な暮らしができるようになるのにと羨む様子を描いています。
でも、馬がその特性を活かされ、戦場に駆り出されて怪我をして帰ってきたのを見て、ろばは自分の特性を受け入れ、自己受容に至るというお話です。

今回も、大切なことを3つに分けて書こうと思います。

1つ目は、個々の価値観の大切さです。
この話のように、他人の良いところばかりに目がいってしまって、自分自身を見れていない状態になりやすいってところですね。
自分の特性や役割を知って、現状に満足することは、実は大切なことなんですよね。

2つ目は、自己受容が幸福に繋がるということです。
ろばが馬のようになりたいと馬の特性を模倣しようとすることで苦しむ一方で、自分自身を最初から受け入れていれば、そこには平和と満足感や幸福感を感じることが出来たかも知れません。

3つ目は、比較によって劣等感は生まれるということです。
他者の良い部分ばかりを見てしまって、その比較で劣等感が生まれてしまう。
ろばと馬は元々違う生き物で、その役割も特性も違うのに、それでも比較して苦しんでしまう様子は、他人の容姿や才能、家柄などを羨む人間と同じですよね。

違う生き物だからと割り切ることが出来ないのが人間ですが、ある意味、人間という種族でも、個体が違えば違う生き物であるとも言えます。

この話は、他者を羨んで、劣等感に苛まれて、自分を否定してしまうことは、自己受容や自己肯定感、幸福感からは遠ざかってしまうということを伝えてくれる、素敵なお話なんですよね。

ということで、本日のまとめです。

イソップ物語「馬をうらやんだろば」は、自己受容と個々の価値の重要性を教えてくれる物語でした。
他人と比較しないこと、自己受容、つまり自分自身を認めることによって、幸福と自由を感じることが出来るんです。

自己比較や劣等感に囚われることなく、自分自身を受け入れる。
それによって、より豊かで充実した人生を歩む。

どうしても隣の芝は青く見えてしまいますが、それでも、自分の人生をしっかり生きることの大切さを教えてくれるお話だったので、共有させていただきました。

ご拝読いただき、ありがとうございました。

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