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何ものにも寄りかからない身体をつくる(その1)
これは、僕が野口整体に入門した時に師匠に言われた言葉です。
稽古に参加している人の目的はそれぞれだと思いますが、自分の中に直立感を育てるということは共通した課題です。
僕の目的は鬱からの脱却と人生の再構築でした。
鬱からの脱却は果たすことができました。
人生の再構築は死ぬまで続くでしょう(笑)
さて、僕は直立感の養成が日本の生産性に大きな影響を与えると言い続けてきました。
生産性を上げたければ身体教育をしっかりと行わなければならない
というようなこと言うと、大抵の人の頭に「?」が浮かぶようです。「DXの導入をもっとすすめたり、AIを駆使したら生産性は上がる、身体の話ではなく、論理の話でしょう」とほとんどの人が反論してきます。
でも、僕が以下の説明を始めると、皆さん顔色が変わってしまうのです(笑)
リテラシーの質が生産性を左右する
リテラシー(Literacy)をググると、読解記述力と出てきます。
生産性を上げたり、新しい価値を生み出すためには、情報を正しく読解して、価値判断して、説明する力が必要です。
そしてこれを行なっているのが、感性、理性・悟性なんだそうです。
感性(Sensibility)は、自動で働く感じる力。
理性(Reason)は、理由をつけて考える力。
悟性(Understanding)は、理解する力。
情報はまず、感性の働きである直感で判断され、直感の判断の理由を理性が考え、悟性が理解するという流れを辿ります。二重システム理論ですね。
直感はSystem1の働きで、理性・悟性はSystem2の働き
論理的思考は直感を補完するようにしか働くことができないのです。だから、いくら論理的にDXの導入を説明しても、直感的な働きが邪魔をしてうまく行かない。処理水を汚染水と感じる直感の修正は難しい。
論理は直感に勝つことができない
しかし、学校では論理的思考を育てる教育しか行われず、直感を制御する方法を体系的に教えることをしないので、「お気持ち」が科学的事実より影響を持つ非生産的な社会に成り下がってしまったというのが僕の見立てです。
感性を活性化することが重要
ここで、理解しておいた方がいいことは感性についてです。理性や悟性については英語の訳を見ても分かる通り、なんとなく理解することができる。
だけど、感性とは何か?それをどうやって育てればいいのか?ということについて理解し、実践することは難しい。
感性とは何なのか?
次回は、これについて詳しく説明させていただきたいと思います。