食い尽くし系女子の持田さん
「私、あればあるだけ食べちゃうんだよねー」そう言って笑顔でから揚げを頬張る持田さんを、僕は微笑ましく眺めていた。その時はまだ、僕は持田さんのことをちょっと食いしん坊なだけのかわいい大学生だと思っていた。彼女が覚醒したのはバイト先の牛丼屋の夜勤に入った時だった。
防犯上の理由もあり、通常は夜勤の時間帯に女性のバイトひとりのワンオペになることはない。しかしその日は人が足らず、店長も翌日本社で大事な会議があって出られず、仕方なく深夜2時から5時までは持田さん1人のワンオペ営業になった。事件はその時に起こった。新メニューのから揚げ定食用の鶏のから揚げ、それを持田さんは倉庫にあるだけ全て揚げて食べてしまったのだ。
店じゅうのから揚げを食い尽くした持田さんは2倍の大きさになり、自我を失い、更なる食料を求めて店の外に出た。牛丼屋の目の前にあったのはファミリーマートである。ちょうど仕込みたてでケースに入っていたファミチキを全て食べ尽くし、彼女は「からあげクンはないのか」と言った。からあげクンはなかった。何故ならそこはローソンではなくファミマだったからだ。もはや持田さんは持田さんではなく、全ての揚げ物を喰らい尽くすまで止まらぬ異形のモンスターと化していた。持田さんは更なる揚げ物を求めて駅前へと向かった。
そんな持田さんの暴走を止めたのは黒烏龍茶だった。黒烏龍茶に含まれるポリフェノールには脂肪の吸収をブロックし、脂肪の排出量を高める働きがある。駅前に駆け付けた特殊自衛隊の放った濃縮黒烏龍茶弾によって持田さんの脂肪は爆散し、持田さんは元の大きさに戻った。黒烏龍茶には食後の血糖値の急上昇を抑制する効果もあるため、ダイエットだけでなく生活習慣病の予防にも役立ちます。
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