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京都移住生活#6/夢の通り道
京都で古典のいけばなを習う。
これが夢でした。
学生のときにたまたま出逢って始めたいけばな。
仕事にかまけ、休んでは再開、また休んでは再開と好奇心旺盛な自分が唯一長く続けられたのがお花です。
師範の資格を得て、東京では単発ではありますが、お教室ももたせていただきました。
世が世なら、
他流派に変わる、
師を変えるなんてことはタブーだったのでしょうが、
そのタブーも今なら許される。(ととらえている。)
自分で選べる。
入門したい!と思ったきっかけは、この本でした。
古典のいけばななんていうと、
お着物をきて、正座できちんと座って…
と、堅苦しく、縁遠いものと想像する方もいらっしゃるけれど、
お稽古は普段のカジュアルな服装で、
テーブルの前に立って、または椅子に座って受けることができます。
長さや角度、型がしっかり決まっているから、
「誰でも先人の、かつての達人と同じようにいけられるんです。」
と、お家元。
そう、誰でもできるんです!
センスなんて必要ないし、不器用な私でもそのうち「慣れる」。
なんたって、最初は先人の編み出した型を模倣することから始まるから!
毎月のお月謝も決して高額ではありません。
お稽古の後は、いつもお家の中にお花があります♪
お弟子さんの年齢層は幅広く、男性も多くいらっしゃいます。
それこそ昔は男性の嗜みで、
花嫁修業という位置づけになったのは明治以降のことなんですね。
先日は、スーツを来た、どちらかというと体育会系の若い男性陣がずらっとお揃いでした。
企業研修の一環なのかな。
(さすが京都!!)
ただお花が好きで、たまたま学生のときに出逢った草月流でお花を始めて、ン十年。
また一から流派を変えてやるなんてアホらしいかもしれないけど、
(このあたり行者気質は、数秘22の特徴かもしれないな~。)
「趣味が何になる!?」
「何か意味がある!?」
思考からくる疑問は、
気にしない、考えない。
「何になろうといているの?」
「何を目指しているの?」
「元は取れるの、、?」
人様に聞かれても、
揺れない、言い訳しない。
ただ好きで始めた。
それだけを大事にする。
それでいいんだと思うし、
それができることが幸せ。
自分で選べる。
自分で決められる。
子どもの頃、
選べなかった、
機会を与えられなかった、
チャンスを奪われたことがあったとしても、
今できることにフォーカスする。
趣味、芸術は人間に必要なもの。
それは人の歴史に文化というものができたころからずっと変わらない。
今多くの芸術活動が制限されています。
ほとんどの花展は中止を余儀なくされ、お茶の世界など大変だと聞きます。
たまたま読んだ新聞に、
「『ゼロか100か』を脱しよう」
静かに鑑賞するタイプの芸術を中止すべきではない、といった主旨の社説があり、大きくうなずいてしまいました。
経済が優先で文化・芸術は後、というのはどうなんだろう?
同等に比較できる状況ではないけれど、
戦時中ですら映画館は開いていたといいます。
そんな中、この10月、ようやくお教室の展覧会が開催されることになりました♪
無力感に苛まれることなく、今できることにフォーカスしよう。