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浮き沈み/住宅営業のリアル

こんにちは
住宅営業職のリアルを記す麻生りゅうです。
住宅業界にいた僕が中途で営業職に挑戦します。
いいもわるいも届けたいと思います。
僕は実在しますが、登場人物は全て仮名です。
ちなみに画像は全て生成です。

1月19日
日曜日の今日はまた大いに賑わった。
日本有数の大手老舗メーカーならともかく、後発メーカーに勤務する僕の組織ではとにかく集客に力を入れている。
まさしく"数の暴力"である。
高飛車な(敬意を払って)大手メーカーはお客さんを選ぶ立場にある。逆に我々は選んでいただく必要がまずある。そのための方法として若い夫婦だろうが赤ちゃんがいてようが興味を持っていただいたお客様は何が何でも呼び込む。

日曜なのに予定が1件しか入ってない僕のところにはいろんな依頼が飛んでくる。
「お茶入れてもらえますかー?」
「補充しといてもらえますかー?」
「僕の代わりに案内しといてもらえますかー?」
これは悔しい、入ったばかりだからではない、呼び込むことができれば依頼する側に回れるのである。
よく聞く話、「売ればいいんだよ」。そう、売れてるやつには会社もあまり言わない、逆に発言が正しかろうが売っていなければ通らない。
うむ、苦手な体育会系ノリだ(真意はともかく)

下積みと思ってとにかく案内した

案内案内案内、今は何よりも案内を増やす。

みんなが帰った後に顧客リストを洗い出す。

余った時間で数少ないお客様の図面を整える。

中途入社で2週間経った今、一連の流れは見えたように思う。思っていた矢先のことである。
「麻生さん、敷地の調査終わってる?」所長の一言で思考が止まる。
というより、頭の中は真っ白だ、浮かんだ言葉は「なんだそれ」である。
中途社員というものは即戦力だから、ある程度わかってて当たり前だという認識は改めていただきたいところだが、そういうものであろう。
「知りませんでした」では済まないのがこういう上司のやり方だ。聞かれなかったから教えなかった。と思ってるに違いない。
何がわからないかもわからない。で通るのは第二新卒までではなかろうか。

30代を超えると転職の風当たりはきついものらしい。

そんな事でへこたれてる暇があれば少しでも寝たいので、心を無にして聞き返す。
「どうやるんですか?」
そのあとはあーだこうだ言いながら教えてくれた。
それはそれは丁寧に、言葉を選びながら。

と、まあなんやかんや2回目の週末を終えた僕は振り返りをする。日に日に成長してるはずだし、その実感がある。

引きの強さやタイミング、「運」と呼ばれるものがある以上、むげにはできない。
だからその時のための爪を磨く。
それはとにかく場数を増やそうとした私の密かなミッションの幕開けである。

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