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洗礼

こんにちは
住宅営業職のリアルを記す麻生りゅうです。
住宅業界にいた僕が中途で営業職に挑戦します。
いいもわるいも届けたいと思います。
名前は全て仮名です。
ちなみに画像は全て生成です。

1月18日
今日から週末、たくさんの来場予約と打ち合わせ予約で埋まったグループの予定に目をやる
私はと言うと1件、午前中に終わる1件のみである。

慌ただしく走り回る事務所スペース、来場特典目当てに入ってくるお客様方、こんな中でTODOリストなんて言っていられるわけもない。そう、事務仕事は平日にやるものである。

ここで一つ疑問が湧く。
この職に就く前に読んだ住宅の本では休日客は景品目当てが多く、本気で考えてる方は平日に来る。
とのフレーズを思い出す。
確率論ではあるだろうが。

そんな中今日は洗礼を浴びた。
次にお客さんが来た時は私の番だと意気込む。
うちは玄関先にカメラとチャイムがついており、来客を知らせてくれる、と、同時にお客様なのかどうかを瞬時に判断しなければいけない。
(変な意味ではなく、業者さんや配達の可能性があるのである)

お子様3人連れの少し若めの夫婦、家を建てたくて来場くださるお客様の多くは玄関に入ったところで待ち、営業マンが出てくるのかいなかと立ち竦む方が多い。
そんな中彼ら彼女らは丁寧に並べてあるスリッパには目もくれずズカズカと入ってこられる。
アンケートの記入を促すもの「来たことあるから」と一蹴。
こられた全ての方に敬意を持って接したい自分と、
お客様の目利きができるようになりたい自分が闘う。
とは言え数をこなさない限り効率は生まれないだろうと行きたい20%でのぞむ。
長男は2階へスタスタ、次男は1階を駆け回る、長女は1階の和室で落ち着いている。私は体が一つしかない。
別の営業マンの邪魔にならないよう全集中しながら、子供を怒らずインテリアを楽しむ夫婦の相手をする。
そこで問題が起きた、離れ離れかと思う矢先に3人が階段で小競り合いを起こしたのである。気づいた時には長女が泣いていた。両親は兄を怒る。私は微笑みながら見守る。
なんだこれ、と思いながら。
長女が唇を切り後頭部にたんこぶができたことを除けば大事には至らなかったものの、もう少し配慮できただろう一連の流れを思い出す。

とまあ、洗礼とも呼べるかどうか絶妙なラインではあるが、対応に困ったと言う意味でタイトルをつけさせていただいた。

明日はもっと困るであろう日々に、楽しんで向き合いたいと思った1日だった。

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