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初出勤からノルマ/住宅営業
こんにちは
住宅営業職のリアルを記す麻生りゅうです。
住宅業界にいた僕が中途で営業職に挑戦します。
いいもわるいも届けたいと思います。
名前は全て仮名です。
満を持して初出勤。
指定された9時半の少し早く、9時前に指定された展示場に到着した。
先輩方はすでに展示場を開けそれぞれのデスクに座っている。
「9時から掃除だよ」驚きを隠せないがさほど驚かないのがこの業界が長い僕だ。
9時半に来てたら掃除が終わっていただけであるが。
PCを設定し、営業ツールや勤怠管理、CAD(キャド:図面を描くソフト)の設定を完了させ、研修資料に目を通し始める。
営業所の裏ではふざけた会話や冗談が固定メンバーを中心に飛び交う。
少し人見知りの私はなんとか必死にしがみつく。
二回りほど先輩の佐々木さんは言う。
「彼らも人見知りだったから、馴染むまで少し時間がかかるかもしれないから、あまり気にしないようにね」
ただ、ただ、ほっとした瞬間だった。
研修資料に目をやる間に12時。
誰も食事を始めない。「食事しようね」と言う先輩もいない。各々が各々でスケジュール管理する状況。
初めは周りの様子を伺いつつ。今日は食事を諦めた。
もちろん「食事してきます」と言えば止めるものはいなかっただろうが。
午後も研修資料を持ってに目を通しながら後日開催される研修会の資料を準備しているとこの営業所の三浦所長に声をかけられた。
「麻生さん、後で時間もらえる?」
もちろん断る理由はなく合意し、また声をかけるとの事で所長はお客さんの対応に部屋を出た。
30分後ほど経った頃「今いい?」
慌ててiPhoneのボイスメモを起動する。
なんのことはない、この業界には「言った言わない」が多く存在する。
議事録や打ち合わせ内容を正確に記録するまでについた知恵である。あくまで攻撃ではなく防衛のためと念を押しておく。
無論、出るところに出すつもりなどない。
「麻生さん、紹介いる?」
(きたきた)
心の準備はしていたが実際に聞くと既視感を拭えない。
社会人として15年も生きているとこう言うことだとわかる。保険会社や営業職、評価をされるためには初めが肝心である。
もちろん努力してないとは言わない。
だが、周りの環境が営業の未来に影響を与えることは間違いないだろう。
かく言う僕も住宅営業こそ未経験だが業界は長い。
探せばそれなりにいる、、、かもしれないが。
所長は続ける。
「中途採用の場合、また所得を上げる場合は年間7棟は目指して欲しい。そしてそのためには2月までに見込みを3件は作っておかなくては難しい。」
とてもわかりやすい説明だ。
そして言われたことを頑張ろうと言う熱意もある。
ただ会社員としてぬくぬく育った僕としては少しハードルが高いが、自分が学んできたこと活かして、誰かのお手伝いができること。それによって人生をより良くしていくために決めた事のためにやりたい。
素直にそう思った。
営業の世界には「気合と根性」が存在する。
それが濃いか薄いか、方向性がどこを向いているか。
うまく付き合っていこうと思う。
「楽しみながら」と言う事を忘れずにやっていきたい。
そう思った初出勤だった。