読書感想文のない夏
子どもたちの夏休みが始まってから、そろそろ3週間が経とうとしている。
我が家の子供たちは高校2年生と中学1年生。
私は今、仕事をしているせいもあるけれど
宿題はやったのか、早く終わらせなさい等々の小言は、例年よりかなり少ない(方だと思う)。
そんな中で今年の夏休み、二人とも読書感想文の宿題がないということを知った。
衝撃。
長男が小学校に上がった頃から当たり前のように毎年あった読書感想文。
高校生も中学生も二人ともないなんて。
私が子どもの頃からあった、暑い~と言ってゴロゴロしながら本を読み、時にはおやつを食べつつ。
さてなんて書こう?と原稿用紙を前に、鉛筆やシャーペンをクルクル回しながらパラパラと本をめくった夏の風景は、今年はこない。
そのうち本を読む夏は、本好きの子にしかなくなるのか・・・。
当然、我が子たちは読書感想文の宿題がないことに、大喜びだ。
本は読むけれど、感想文となるとどうも嫌悪感の方が勝るらしい。
近年はお母さんのチェックが入るからイヤだと言われ、こっそりしか見られなかったけれど、子供たちが選んだ本を私も読み、子供たちの書いた感想文を読むのもちょっとした楽しみだったのにな。
本に親しませる環境は作ってきたけれど、電子書籍なんかも出てきた現代。
スマホやタブレットで何か読んでるなとは分かっても、漫画を含め、どんな本を読んでいるか全てはわからない。
(ゲームをやっている時はよくわかる。)
そこで母は考えた。今年はどうしようかと。
やっぱり子どもたちと本屋さんに行き、好きな本を買っていいよと選ばせよう。
ただし、漫画以外でね、と。(普段は漫画も結構買うし、読む。家族で。)
実はこれ、我が家では例年通り変わらない。
そもそも、二人とも学校で朝読書というのが定着していて、ときどき本が欲しいと言われる。
もちろん、学校図書館で借りたものも読んでいるのだろうけど、本屋さんでの出会いというのも大切にしてもらいたく、夏休みには読書感想文用の本を選んでおいでと、本屋さんに連れて行っていた。
今年は二人とも読書感想文がない夏になったけれど。
この恒例行事は止めないで続けようと思っている。
さあ、どんな本を選んでくるかな。
「読書感想文用の本」というカテゴリーは外されたから、選んできた本で興味あるものがちょっぴりわかってしまうのも、実は楽しみにしている。