【幼児教育】滲み出てきたもの。時間になったもの。
3月18日。終業式。
ぱんじー組最後の日。
これだけ書いておきたい。
何かが絞られるように、滲み出すように、ぎゅっと目の奥、奥歯の奥の方に登ってきた。
これだけでいい。形容しすぎてその感覚が上書きされるのが怖い。
「最後に聞いて。りゅうへい先生の本当の気持ち...」
楽しかったこと、ありがとうを伝えようとした時だった。
真剣に見つめる子もいた。笑っている子もいた。友だちと話している子もいた。泣きそうな子もいた。
直前に、これも伝えていた。みんなは4歳児クラスという新しい「ぼうけん」をする間、りゅうへい先生は幼稚園の外、遠いところへ「ぼうけん」に行くと。
さようならの挨拶をした後、ひとりひとりを抱きしめた。
そんな日だった。
次の日、フェスで大好きなバンドが大好きな歌を演奏してくれた。
その間にクラスの子どもたち一人一人を思い出した。
『藍色の空が碧になる その時が来たらいつか』
一つ一つの思い出が、ちゃんと自分の中で「時間」に変わっていく気がした。
ぱんじー組の子どもたちは、僕にとっては教え子とかそういうものではなくて、仲間だった。
だから「頑張ってね」ではなく「楽しかったよ」。そして「ありがとう」だった。
それぞれのぼうけんへ。
みんなと一緒に過ごせて本当に楽しかった。みんなありがとう。そして、またね。