1桁→3桁の受注数UPを実現した6つのBtoBマーケ戦略とその全プロセス
どうも、SAKIYOMIというInstagramマーケ支援企業にてマーケティング責任者をしている田中です。
まずは自己紹介がわりに、簡単なプロフィールと過去に書いたnoteを以下に載せておきます。
ベンチャー企業の中の人として、創業期から凄まじい急成長を体験する中で、自分の学びを整理し改めて利確することで、次の1年の更なる飛躍に繋げる、そんな意味を込めて毎年一回noteを書いています。
今年は年末年始は何かとイレギュラーが多く、こうしてGWまで先延ばしを重ねてしましました。。(ここがラストチャンス)
今回もかなり面白い学びをシェアできると思いますので、ぜひマーケティング業務に関わる方にとって、社外の生々しいリアルな事例を知る機会となれば幸いです。
※毎年「去年の自分がもっと早く知りたかったこと」をコンセプトにできる限り全てを公開しています。
(ちなみに去年のntoeはこちら)
※追記
このnoteをより詳しく、そして最新の情報も付け足しながらYouTubeで解説しました。
ちなみにチャンネル名は「CMO田中のBtoBマーケを語る部屋」の予定です。
この他にも、BtoBマーケのリアルな戦略や裏側のデータ、もっと早く知りたかったセオリーをガンガン解説していく予定なので、よかったらチャンネル登録して待っておいてください。
①既存事業の広告予算を2/1にして筋肉質に
1つ目はいきなり失敗談から。
そもそもSAKIYOMIには2021年初期の時点で事業が大きく2つありました。
1つが企業のインスタアカウントを支援する運用代行・コンサルティングのサービス。
この事業はSAKIYOMIの立ち上げ時から継続しており、売上の大部分を担うメインの事業。(以後は既存事業と呼びます。)
そしてもう1つが分析ツールの事業。
こちらはまだまだ立ち上がったばかりでPMFもしておらず、模索段階の新規事業。社内のメンバーも最小限で運営していました。
会社自体はメインの運用代行・コンサルティングが急速に成長し、SAKIYOMIの知名度も少しずつ上がっていきました。
そんな中、、
去年のこちらのnoteでも触れた”CACの高騰”がSAKIYOMIにも訪れたのです。
これまで利益体質だった事業が、一気に赤字になるまで悪化しました。。
ここにはいくつか要因がありますが大きくはこの2つ。
①は仕方ないとはいえ、②は早急に対応が必要。
そんな中でSAKIYOMIが選んだ選択肢は大胆な広告費のカットでした。
それまでは事業の成長とともにリード数を増え、もちろん相関しながら広告費も右肩上がりで増やしてきました。
そこから一気に広告費を2分の1にまでカット。
当然マーケのミッションは下記のように変わりました。
ベンチャーでは”事業成長こそが全ての傷を癒す”と言っても過言ではありません。極端かもしれませんが、実際にベンチャーで働く人なら伝わるのではないでしょうか。
日々起こるヒト・サービス・カネのトラブル。それらが一時的に重なって、いわゆる”カオス”な環境にどうしてもなってしまう。
そんな中で全員が歯を食いしばりながらも前を向いて走り切れるかは、この”事業成長”が間違いなく一端を担っているのです。
ただ一方でマーケ責任者の自分にとって、マーケ予算を半分にしながら同じ受注数を担保するのは相当な難題。
ただ、経営観点だとどう考えてもこのコストカットは正しく、ここをマーケ〜セールスチームがカバーできるかどうかに事業成長がかかっていました。
正直予算がない中で、BtoBマーケができることは限られています。
新たなウルトラC的な施策があるはずもなく、それでも徹底的に考え抜いた結果、これまでの既存チャネルをとにかく洗練させる、これが唯一の答えでした。
上記施策のように、広告費がカットになり入口の流入を担保できないからこそ、リードからの受注効率を徹底的に追いました。
TOFU・MOFU・BOFUといったリード管理のための概念も採用し、CRMと連携。
これによって各フェーズに合わせた個別なメールでのコンテンツ配信ができ、かつインサイドセールスとも通知を連携することで無駄のない顧客接点を作ることができました。
マーケ〜セールスチームで協力した結果、なんとか広告予算を2分の1にしつつも、必要最低限のリードの確保と新規受注ペースの維持に成功しました。
(SAKIYOMIでは全てインバウンドのリード経由で営業活動を行っており、非効率なアウトバウンド施策は基本行っておりません。)
そして、結果として「CACの高騰」から脱却することができ、マーケ〜セールスチームの営業効率も最大化することができました。
まさに以前のnoteで書いたこの「CACの高騰」から脱却できたのです。
2022年前半でこの大胆なコストカットができたおかげで、SAKIYOMIの営業体制はより筋肉質で強固なものとなり、その後の事業成長にも大きく貢献しました。
②営業なしで受注できるフローの模索
2つ目以降は主に新規事業の話です。既存事業は1つ目でやり切った分、その後も安定成長することができました。
そうなると次の問題は新規事業をいかに成長させるかです。
新規事業の分析ツールは単価が1万円と低単価なツール。
その価格帯ゆえに、運用代行・コンサルティングの既存事業とは決定的な違いがありました。
それが許容CACの差。当然単価が違う分、LTVにも差があり、そこから計算される許容CACにも大きな差がありました。
その数値をざっと見積もってみると以下の2つのことがわかりました。
つまり・・
営業マンなし&広告なしで受注数を伸ばさなければ、この事業が健全に利益を出しながら成長することが難しいのです。
これもなかなか難しいミッション、、
それでもどうすれば事業を伸ばせるか必死に考え抜きました。
そうやってたどり着いたのがコンテンツを起点に受注を作る、CLG(コンテンツレッドグロース)の考え。(繰り返しの登場でスミマセン。)
この考えに至るまでに、同じような低価格帯のサービスのグロース成功事例を徹底的にリサーチしたり、インタビューでヒアリングしたりしました。
参考にした書籍↓(アフィリンクではないのでご安心を。笑)
どれも必読レベルに本当に良い本なので、もしまだ読んでない方はぜひメモを。
話を戻します。。
CLG(コンテンツレッドグロース)で目指したのは、受注までをマーケティングで完結させること。すなわち営業を介さずに受注を作ることです。
これはいうならばBtoCマーケのようなユーザー体験を作ることなのです。
そのユーザー行動の長さゆえ、当然、資料請求よりはハードルが高い。
しかも無料と有料の間にある差、これは当然計り知れないぐらい大きいのです。
しかしながらいくつかこのモデルがうまくいくであろう根拠もありました。
また、先ほど紹介した本を読んだことのある方の中にはこんな疑問を持った方も多いかもしれません。
フリートライアルやフリーミアムモデルで上手くいけるのでは?
もちろんそれも検討しました。
しかし、テスト的にツールを既存クライアントに使ってもらう中で、上記の2つで行くにはいくつか難点があることに気づいていたのです。
それが「インスタ運用は分析だけではうまくいかない」ということです。
ここは④で詳しく深ぼっていきます。(続きは④で↓)
③CLGを実現するための自社メディアの強化
CLGによって営業も広告もなしで新規事業を成長させる、それを成功させるには自社メディアの集客力が欠かせません。
当時からGoogle上のオウンドメディアは順調で、かなりの数のリード獲得に貢献していました。
当然そこから新規事業のお問い合わせも数件ですが、オーガニック(自然流入)で発生していました。
ただ、CLGを実現するためには2つの観点で自社チャネルをさらに強化する必要がありました。
①は単純にSEOだけの流入だと検索ボリュームによって、新規インプレッションの数は頭打ちします。
そのため単純に、新規で別プラットフォームのユーザーを集客するチャネルを作る必要があるのです。
②はオウンドメディアの苦手な部分です。どうしてもテキストだけの情報だとファンは生まれず、欲しい情報を取得するとそのメディアを離れます。
(すなわちサービスの比較・検討の余地を顧客のタイミングが合致しない限りは作り出せないのです。)
だからこそSAKIYOMIではこの2つを解消するべく、SNS(特にインスタとYouTube)に注力しました。
元々インスタの企業ではあるものの、BtoBマーケティングにインスタを使うには少し市場ができあがってなさすぎて参入していませんでした。
ただ2022年前半には少し市場が出来上がりつつある(伸びているアカウントがで始めた)のを確認できたこともあり、SAKIYOMIも本腰を入れて参入。
1年経った今では4万フォロワーとしっかりインスタ系のジャンルでTOPのアカウントに成長しました。完璧な参入タイミングだったと思います。
インスタ支援企業は無数にありますが、ちゃんと自社の公式アカウントを伸ばしているのはおそらくSAKIYOMIだけ(のはず)です。
それゆえにSAKIYOMIの運用ノウハウに対する信頼性もグッと高まったように感じます。
もう一つ注力したのはYouTube。
こちらもなかなか苦戦したタイミングもありましたが結果的には上手くいき、集客チャネルとして成立しました。
改めて再掲しますが、当初の目的だったこの2つ。
オウンドメディアに加えて、Instagramとyoutubeという新規チャネルを確立することでこの2つの条件はしっかりとクリアすることができました。
新規のインプレッションはもちろん、SNSだからこそのSAKIYOMIへのファンも一気に増えました。
DMでの相談やメッセージの数も急増していますし、SAKIYOMIのUGCも自然と生まれるようになりました。
また、採用や協業、営業の現場で会う人にも会社を知ってもらえた状態でスタートするケースが何倍にも増えました。
結果的に、指名検索数も倍以上に伸びています。
もちろんファンになってもらえるだけではありません。
InstagramもYouTubeも、テキストではなく画像・動画やLIVEのプラットフォームです。
一説によると動画はテキストの5,000倍もの情報量を伝えられるらしいです。
この情報量の差が何に直結するかというと、そう。
サービスの購買意欲です。
オウンドメディア上でテキストによってナーチャリングするのは、正直限界がありました。
伝えれる情報量も少なければ、独自性も表現しにくい。
加えてユーザーも定期的に見にくるのではなく、困った時にググって初めてそのブログメディアに訪れる。
対してSNSは情報量ははるかに多く、かつそれは個人のキャラクターや世界観を通じて、オリジナリティ高く伝えやすい。
そして何よりも、ブログメディアには毎日訪れないけれど、好きなインスタアカウントやYouTubeチャンネルなら毎日見に行く。
この接触頻度の高さこそが、熱量の高いファンの創出の一歩目なのです。
実際にYouTubeのCVRはブログメディアのCVRのおよそ4倍もあります。質の高い動画の作成は、強力な営業コンテンツとなってくれるのです。
営業マンがいないことによるデメリットは、InstagramとYouTubeの活躍によって十分過ぎるほど補うことができました。
これがSNSの力であり、動画媒体の力です。また、CLGにて目指した展開でもあります。
もちろん、YouTubeやインスタが成功したことで、マーケ戦略には一気に幅が出ました。
オウンドメディアからYouTubeにリンク飛ばしたり、インスタからYouTubeの導線を作ったり。
1コンテンツマルチユースが実現するからこそ、コンテンツ作成に対する費用対効果もどんどんシナジーが生まれていきます。
こうやってCLGに欠かせなかった戦略の一つ、自社メディアの強化がしっかりと事業成長に繋がっていきました。
なぜインスタやYouTubeを伸ばせたのか?については詳しくは⑥でも触れますので、もう少し続きにお付き合いくださいませ。
④マーケ起点でサービスをピボットする
お待たせしました。
②で少し触れた「インスタ運用は分析だけではうまくいかない」について詳しく解説していきます。
結論から言うと、新規事業の分析ツールは実は事業を少しピボットしています。
分析ではなく、インスタ運用の一連のフローをサポートする会員制のオンラインコミュニティに重きを置いているのです。
(分析ツール自体はセットプランという形で提供しています。)
というのも、冒頭に触れたようにインスタ運用者を支援して分かったことは、正しい数値データの分析以前に、そもそも正しい運用セオリーが全く分かってないユーザーが多いということ。
いくら正確に数値分析ができたとしても、
そもそも運用セオリーから外れていいるアカウント(ex.コンセプトが定まってない、アルゴリズムを反映した運用になっていない、など)だと
当然フォロワーが増えるはずがありません。
また、当然そうなるとマーケ観点でもこの分析ツールを展開することには以下のようはハードルが生まれてきます。
これだといくら集客に成功したとしても、事業を伸ばすのは難しいでしょう。
また同時に既存会員にヒアリングする中で、こんな発見もありました。
そこでようやく気がついたのです。。
インスタ運用においてユーザーが本当に困っていたのは、
・分析ではなくインスタ運用全体のセオリー(正解)がわからないこと
・わからない時に誰にも相談できずに、1人で悩んでしまうこと
だったのです。
ここは思わぬ誤算でした。でもよく考えてみればそうでした。
インスタはSEOや広告運用と違ってノウハウを調べようと思っても、WEBの記事や書籍で全くと言っていいほど濃い情報が落ちていません。
多くの人が間違った運用を続けてアカウント伸びず、途中で挫折していたのです。
つまりインスタの場合は、SEOと違ってまずは運用セオリーを知ってからじゃないと、
仮にインスタ版のGAのような分析ツールがあったとしても、ユーザーはインスタを伸ばすことができるはずがないのです。
そこからはマーケ起点でサービスをピボットし、改めて価値を作り直しました。
あくまでも分析ツールは運用のPDCAの一部であり、その前提となるプロの運用セオリーをレクチャーすることをメインに。
ただコンサルのようにマンツーマンだとどうしても月額数十万とかかってしまうため、会員限定noteや限定動画、限定勉強会を通じて、1対多で、自分の式な時に学べる環境を用意。
とはいえ、個別に相談したい内容は絶対に出てくるので、個別で相談したり最新の成功事例が受け取れるチャットコミュニティを運営。
このコンセプトに切り替えたことで、LP経由で直接申し込むユーザーが一気に急増するきっかけになりました。
これはもちろんユーザーの負を解決できたこともありますが、サービスの訴求軸が綺麗にハマったことも大きいです。
というのも、元々SAKIYOMIはあらゆるチャネルでインスタのノウハウを公開/解説することで集客力を手に入れました。
そこでSAKIYOMIに出会ったユーザーたちは、SAKIYOMIのノウハウの専門性の高さに驚き、記憶してもらうことができ、リピートしてSAKIYOMIのコンテンツを閲覧してくれます。
そうやってSAKIYOMIのノウハウを信頼してもらっている状況で、SAKIYOMI会員限定のコンテンツを公開することで、自然とSAKIYOMIの専門性の高さを信頼してくれたユーザーは会員になってくれやすいのです。
いうならば、これは機能ではなくノウハウを活用したフリーミアム(無料機能)モデルだと捉えることもできるでしょう。
このCLGの形はどんなプロダクトを作るのか?だけではなかなか辿り着きづらく、マーケの観点があったからこそ辿り着けたように思います。
また同時に、マーケが主導で価値を作って行けたからこそ、SAKIYOMI会員に多くの人がなりたいと思ってもらえる状態に最短で辿り着けたように思います。
僕個人にとっても、マーケティングの4Pにプロダクトが入っていること、そしてその重要性を本当の意味で体感できた、そんな経験でした。
実際にこのサービスのピボットこそが、たった1年で42倍もの新規受注数UPに繋がった間違いなく鍵を握っていたと思います。
⑤自社の市場で第一想起を獲得する
これも、この1年間で本当に大きく変わった部分です。
自社の事業ドメインで第一想起を取れる事の重要性は今更解説する必要もないとは思いますが、SAKIYOMIがインスタ運用という市場で第一想起を取るべく立てた戦略は下記でした。
そうして実際に、これだけ各チャネルで集客力をつけることに成功。
競合にあたる企業もブログメディアは運営していても、基本インスタやYouTubeには挑戦できてない企業がほとんど。
ただ、ユーザーの情報収集は明らかにブログからSNSへとシフトしていました。
だからこそ、ユーザー目線に立つと、ブログだけでは「SAKIYOMI=インスタの会社」だとあまり記憶に残らなかったとしても、インスタでもYouTubeでも同じ会社ばっかり出でくる。
そうやって着実に「インスタといえばSAKIYOMI」という認知を広げていったのです。
もちろん裏では地道に、SEOの戦略を立てたり、各SNSの戦略を立てて日々試行錯誤を続けました。
実際にSAKIYOMIが2022年に作ったコンテンツの数がこちら。
動画、記事、インスタの投稿。
それらを作り続けることに、ここまでやり切れている企業はそう多くないのではないでしょうか。
SAKIYOMIはとにかくコンテンツマーケで勝負する。
そう決めていたからこそ、ここまで最短で自社メディアを伸ばすことができましたし、その人件費に投資することができました。
これだけのコンテンツを作ることができるチームは、中々他の企業では築けないと思います。
王道のコンテンツマーケティングも、あらゆるチャネルで横展開しながらここまでやり切れると、
インスタ運用の市場において情報発信の独占に繋がり、結果として第一想起獲得につながる。
この事業に対するレバレッジの効き方は、言うまでも無く絶大でした。
もちろん直接のお問い合わせやサービス利用者は増えますし、他にも例えば有名インフルエンサーと実質無料でコラボやPRが実現しやすくなったりします。
(基本的にインフルエンサーはすでにSAKIYOMIを知ってくれているので、何か企画を作りたい時も協力してもらいやすかったりします。)
また広告費も限りなく削減できるので、比較的高利益体質な事業運営をすることができます。
ちなみにこの辺りのもっと具体的な戦略を考える際は、このあたりの書籍を大いに参考にさせていただきました。
⑥マーケ全体で一貫して約束(ブランド)を守り続ける
⑤で「1コンテンツマルチユース」をすることで第一想起を獲得できたと話しましたが、そこにはさらに続きがあります。
そう、なぜこれほどまでにSAKIYOMIが他の企業と競合優位性を保てたのか?です。
もちろん戦略として、コンテンツマーケティングに特化することが上手くハマったわけですが、その根底にあったのは「ノウハウ全公開スタイル」をSAKIYOMIが貫いたことです。
よく同業の方やクライアント様から「そんなにノウハウを公開して大丈夫なの?」と心配されることがあります。
しかし、これこそがSAKIYOMIの競争力の源泉なのです。
この令和の時代において、競合にノウハウを盗まれないために自社の知見を隠す、そんな価値観はもう時代遅れなのでは?
そういう風にSAKIYOMIは本気で思っています。
ノウハウはいつか一般化して均一化する、だからこそ事業の価値はそのノウハウだけではなく別のところで作り出すべきだ。
だとしたら「競争」を意識してズルをしようとするよりも、一緒に協力しながら「共創」する道を模索したいし、結果その方がより長く残り続けるビジネスになる。
その価値観があるからこそ、ここまで徹底した「ノウハウ全公開スタイル」を取ることができ、結果としてSAKIYOMIを信頼してくれる方が増え、事業も成長することができたのです。
そしてまさにその価値観に基づくスタイルこそが、今のSAKIYOMIのブランドを築いています。
SAKIYOMIではインスタアカウントに書いているように「インスタ運用のプロ」として「ノウハウを全公開するスタイル」を貫く。
これをあらゆる場面で発信し、守り続けています。
(ここでいうプロとはあらゆるジャンルの運用データや成功事例に基づいた独自メソッドにより、再現性高く成果を出せる、という意味合いです。)
いわゆるブランディングとは、企業と顧客の「約束」だと言われています。
例えばこんな関係性です。
SAKIYOMIの場合はこんな感じ。
このブランドをあらゆるマーケティング活動を通じて、つくり続けているのです。
実際にSAKIYOMIでこの3年間試行錯誤をした結果、コンテンツマーケィングの真の目的は、下記なのではないかとの結論に至りました。
ブランド(約束)を繰り返し守るユーザー体験によって、信頼をブランドに蓄積にし、マーケティング全体にレバレッジを効かせること。
決して一番上流の目的は、広告依存を脱却するためではなく、CPAを低下させることでもなく、CV数やフォロワー数を増やすためでもない。
短期で見ると費用対効果が見合わないとか、成果が出るまで時間がかかるとか、再現性が低いとよく言われるが、
もっと上流のブランド構築を目的にすると、大胆な投資ができたり、腰を据えた投資ができたり、根気強く継続の意思決定ができたり、方向性を間違えなくなったりする。
仮にコンテンツマーケをCPAだけで考えてしまうと、こだわりのないコンテンツの大量生産があたかもベストかのように見えてしまうことも多い。
でも、根本の目的がブランド(約束)を果たすユーザー体験の繰り返しによる信頼蓄積ならば、それをしても全く中長期的にレバレッジが効かないことがよく分かる。
この「大量生産」がコスパ良く見えたり、再現性高く見えるのは大きな罠で、それにハマって失敗するメディアは本当に多い。
それこそ短期的には上手くいったとしても、根本そこに独自性に基づく自分達ならではのブランド(約束)が存在しないので、外部環境の変化(アルゴリズムなど)に極端に弱い。
また、競合優位性も低いので真似され放題だし、時間が経てば経つほど資産価値は減っていく。(せっかくの先行者優位が保てない。)
少し話が逸れてしまいましたが、SAKIYOMIではノウハウ全公開スタイル(共創)という価値観を起点に、コンテンツマーケに特化することができ、
その結果としてブランド(約束)を守り続けることができているからこそ、結果としてマーケ主導で事業成長を作ることができたのです。
以上6つが、新規受注数が”たった1年で42倍に”なるまでにやってみたマーケ戦略でした。
(戦略と言いつつ、一部プロセスだったり結果の側面も含んでいますが。)
※追記
このnoteをより詳しく、そして最新の情報も付け足しながらYouTubeで解説しました。
ちなみにチャンネル名は「CMO田中のBtoBマーケを語る部屋」の予定です。
この他にも、BtoBマーケのリアルな戦略や裏側のデータ、もっと早く知りたかったセオリーをガンガン解説していく予定なので、よかったらチャンネル登録して待っておいてください。
僕の発信(YouTube)のモットーは
3年間、BtoBマーケと事業成長にコミットしてきた中で
「もっと早く知りたかった、、」
と思う実践的なマーケの学びを発信することです。
1人でも多くのBtoBマーケに困っている方に届けたいので・・
もし参考になるなと思ったら、社内チャットやTwitterでシェアしてもらえると嬉しいです…!
最後に:一緒にSAKIYOMIで事業ををつくる仲間を募集しています
実際は今回書き切れませんでしたが、例えば5,000人が参加する大規模なインスタ系のカンファレンスを開催したり、
合計5万人の方に手に取っていただいている書籍を発売したり、
さらに新規事業を新しく2つ作りつつ、新たな別の新規事業を作ろうとしていたりと。
かなり会社として新たな挑戦をしてきましたし、今後もしていく予定です。
SAKIYOMIのミッションは「新たな挑戦に成功体験を。」
それを体現すべく日々変化し続けるこの環境に、少しでもピンときた方はぜひ一度話しましょう。
今、挑戦している新たなマーケ戦略もかなり面白い自信がありますし、その他にもマーケのように各部署や各事業が面白い挑戦をたくさんしている組織です。
▼会社について詳しくはこちら
副業で事業を手伝ってくれている方も300人を超える、それぐらいさまざまな自由な働き方の実現も目指しています。
ぜひ、この記事を少しでも面白いと思ってくださった方、SAKIYOMIという会社・組織に興味を持ってくださった方からのご連絡お待ちしております!
▼TwitterのDMでぜひ…!
https://twitter.com/Ryu_nosukeee
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