小学生親子のためのワークショップの依頼を受けた。
依頼内容を聞いた
知り合いの知り合いの友達(近いのか?遠いのか?)が英語教室を開いている。そこで、保護者向けに親子が対立しない方法を教えてほしいという内容だった。
小学校から英語学習が教科として導入され、我が子が乗り遅れないようにと熱心なお母さんがたくさんいる。彼女自身は英語を大好きになってほしいと思っているけれど、今のままでは、子どもたちが苦手意識を持ってしまうと危機感を持ったそうだ。
出来ることを考えた
すでに子どもたちを社会に放出(自立?)させ始めた身としては、「なるようにしかならないのよね~¯\_(ツ)_/¯」と、おおらかな(あきらめの)気持ちが大きい。
ホントに三者三様。
でも、熱心な気持ちもよーくわかる。大きな期待もわかるわかる。
かつて私もそうだったから。
子どもが小学生のころ「末は博士か大臣か」くらい期待していたし。(昭和的な表現(^^;))
自分をガチガチに縛っていた理想と期待をひとつずつ手放して、少しずつ楽になって、今がある。
ワークショップでは、コミュニケーションスキルと一緒にそんなことも伝えられたらと思っている。
失敗を思い出した
出来ることが増えたら自信になると考えていた私は、背が高く足も速かった長男にはどうしてもスポーツをさせたかった。
野球チームに入り、4番、ピッチャー、キャプテンとなった長男は、元気のよいやんちゃ小僧のチームメイトの中では浮いていた。
得意ではあったかもしれないが、楽しそうではなかった。本人にその才能があったとしても、自ら進んでやりたいと思うかはわからないと学んだ。
長男の今は、興味のある分野に進み、傍から見ると大変そうだが楽しそう。
いま思うこと
得意なことが見つからなくたってその子の価値は揺るがない。
幼い頃は、お母さんやお父さんに笑顔で「おはよう」「いってらっしゃい」「おかえり」と声をかけられたらそれだけで「自分は大切にされている」という安心感を得る。
それだけでも、自己肯定感は育まれていくのではないかな。
それを育むのは、毎日を一緒に過ごす家庭なのだと思う。
「ここに居ていいんだ」という心の安全基地(セキュアベース)があれば、そこをベースに子どもたちは飛び立っていける。
疲れたら、困ったら、悲しくなったら、帰る場所があるのだもの。
たとえ学校の英語の成績が芳しくないとしても、英語教室に楽しそうに通っている。
そんな子どもたちを心から抱きしめてあげてほしいと思う。
準備をしよう。心が引き締まる。