見出し画像

AIとかウォーターマークの有効的なデザインとかの話

※目安:約3200文字

なんとなく肌感ですが
2020年頃から急激にデジタルやネット内で
できることの幅が広がり
受け入れ態勢のあれやらこれやらが
いろいろついていくのも待ってくれず
技術がどんどん進歩を続けている
印象があります。

……そんな前置きはさておき
ワタクシも一応noteやYouTubeにて
数年発信をさせていただいている
クリエイターの端くれとして
一応画像なども創作しているわけですが

最近話題に上りやすくなってきた
「AI無断学習」なんかについても
ちょっと調べてみたので
なんとなく参考程度にシェアできたらなと
記事にしました

ご興味ございましたら
ぜひ最後までご覧くださいませ

AI学習とは

AIとは人工知能と訳されていますが
“人間のような知能を模倣した機械”が
作業を実行していくものなので

決して機械が勝手に考えたり
タスクを実行したり
していくものではありません
そのために膨大なデータを
記憶、蓄積させる必要があり
それをAI学習と呼ぶようです

クリエイティブ分野でのAI学習とは

AIではさまざまなことができるようですが
残念ながらそこまで詳しいわけではないので
ここではクリエイティブな分野
(の、しかも表面だけ)を
掠っていくような説明ですが
していこうと思います。

クリエイティブ分野では
さまざまな生成AIというのが有名で
文章を書いたり画像を作ったり
音楽や声もつくれたりして
それらの成果物を目にすることも増えました

この生成においても
機械はさまざまなデータを学習しており
今回クリエイティブ分野にて
活発に議論されているのは

本来著作権を主張することができるものや
著作権に守られる可能性が低いものまでも
無断で学習させられてしまう懸念と
最悪の場合それが商業利用されてしまう可能性
という部分だと解釈しています。

SNSがちょっと活発化している

この話題が一気に活発化したのには
SNSでの利用規約に
AI学習に関する項目が登場し始めていることが
大きく影響しているようです

特に明日から規約変更されるXでは
投稿されたすべての情報が
AI学習の対象となることを
ユーザーが許諾しているという前提で
(そういう規約になるので)
運営されていくらしく
クリエイター界隈はバタバタとしています

進化は止められない?

巨大なSNSには
ビッグネームのクリエイターさんたくさんいて
影響が明らかなのはそういう方々で
自分などは無関係だと思っていたのですが
そういう問題ではないんじゃないかと
ちょっと考えるようになりました

別に自分の絵なんて
AIに学習させたいなんて思う人は
いないだろうし
AIだけじゃなくても自作発言や転載など
される心配はなさそうなのですが

このように
自分には影響なさそうだからと
放置してしまう姿勢がいけないんじゃないかなと、ちょっと思ったのです

今でさえ技術の進歩に
使う人や法整備が追いつけず
SNSの利用規約変更でバタついてしまうのに

自分に関係ないと思って
何も対策を考えなかったら
技術開発と受け手側とのギャップが
どんどん広がっていきそうです

ついていく姿勢は持っていたいな
と思ったので
対策についてちょっと調べてみました

「無断」を阻止するには

先ほどもちらっと書きましたが
AI学習が悪なのかというと
そういうわけではなく
「無断」がよろしくないのです

ちょっと昔の「無断転載」然り
何事も「無断」で
人のものを利用しようというのが
多くの人が嫌がる点だと思っているので
そこを阻止したいですね

ウォーターマークってどうなんだろう

そんな中、規約変更と同じくらい
最近活発に見かけるのが
ウォーターマークの話題です

これは何かというと
いわゆる「透かし」を画像に組み込み
勝手に収集&学習されないようにする
マークのようなものです

偽造防止目的で
お札に透かしやホログラムが使われているのと
同じような主旨のものだと思っています
それを画像に入れるということを
クリエイターの人たちは取り入れているようです

自分もちょっと前から試験的に
時々使ってみたりしていたのですが
イマイチ何がどう効果的なのかわからなくて
結局どうなの?
って考えてしまっていたんですねぇ

ウォーターマークの効能

・どういう意味があって
・何がどうやって作用して
・どんな効能があるから
AI無断学習対策として騒がれているのか
全くわからなかったので
調べてきました

ウォーターマークに期待できる意味

目立たない程度のマークを
画像に組み込むことで期待できることに
・目に見えてわかる「著作権の主張」
・著作者のオリジナリティを含めることで
 見る側からも信頼を得ることができる
などがあるようです。

目立たない程度とはいえ
可視タイプのマークは
実際に目にする人にも伝わりやすい著作権の主張
となるようですね。

AI無断学習対応策としてのウォーターマークとは

専門的なことを掘り下げると
メタデータタグという
本当によくわからないレベルの話になってしまい
記事にできるほど咀嚼しようとすると
シェアできるまでのスピードが一気に落ちるので

ここでは
可視タイプのウォーターマークが
実際にどうやってAI学習を防止できるのか
という部分を調べてみました

先ほども技術の進化は止められないと書きましたが
画像を収集され学習されてしまうところまでは
この際仕方ないとします

ウォーターマークの効能は
どうやらその先にもあるようです

メタデータタグ等を使わなくてもできること

学習されてしまった画像に
・著作権の主張
・著作者のオリジナリティ
がマークとなって反映されていると
どうなるのか

透明度を下げて薄くなったマークでは
人の目には目立ちにくいですが
機械にとっては
その情報も学習すべき「モデル」の
一部として取り入れられるので
生成されたデータに片鱗が残りやすく
元のクリエイターに帰属する証拠として利用できる

という仕組みのようです。

元のクリエイターの証拠が残りやすいことで
無断学習への抑止力になりそうですね。

過剰なマークには注意!

作品や作者のオリジナリティを守るのに
有効な手段であるウォーターマーク
ではありますが
過度に目立ったり使用目的に則さないような
デザインにしてしまうと
視覚的な美観を損ねてしまうことがあるようです。

オリジナリティを出しつつ
それを楽しんでくれる人の目に
邪魔にならないようにデザインすることも
大切なんですね

それならやはり
不可視タイプや暗号化されたウォーターマーク
を使ってみたいなと思う方は
ノイズやメタデータタグなど
検索してみると情報はたくさん見つかりそうです。

【結論】有効的なウォーターマークって結局どうしたらいいの?

今回シェアした記事に関しては

・個人で小さく活動しているクリエイターの
・今すぐスピード感を持って対応可能な範囲で
・可視タイプのウォーターマーク

で対策してみるだけでも
無断学習への抑止力となるのでは
というお話でした。

では結局どんなウォーターマークを
デザインしたら良いのでしょうか
どこに重点を置くかによってさまざまだと思いますが

万が一学習されてしまったのちに
生成された画像の元のクリエイターに帰属する証拠を残す
という目的でつける場合のウォーターマークについて
簡単にまとめました。

・署名(サイン)や製作時期等の記載で証拠としての信頼性を上げる
・除去の難易度を上げ簡単に除去されないようにする
 →全体的に薄くかけるウォーターマークは難易度が上がる
 →ウォーターマークの階層を二階層にわたって一部重なるようにデザインすることでも難易度が上がる
・「無断使用禁止」などの文言を入れる

ざっとまとめ

こんな感じでした。
簡単に除去されないような
オリジナリティを証明しやすいものを作って
画像へ組み込むことで
無断学習への抑止力や保護策と
なるかもしれないですね。

「別に自分は……」
と線引きしてしまわずに
たくさんの人が対策することで
「無断」への抑止力が強まるのではないかなと感じました
何事も無断はよくないですから。

SNSの規約変更に関わらず
技術(=ツール)が変化しているんだなと
対応も一緒に変化させながら
今後も創作活動をしていけたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとう
ではではまたまた

梅本龍

いいなと思ったら応援しよう!

梅本龍/文筆
最後まで読んでいただきありがとうございます!