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『野菜大王』と『文具大王』第5章・台風襲来
前章までのあらすじ
裁判にかけられ有罪となった康太は、ファームの師匠パプリカーンと出会った。厳しい農作業に耐える康太に比べてネロは成れたものだ。パプリカーンはネロに遣り過ぎたと教える。康太の為にならぬと言うのだ。日々ピーマンを育てる康太とネロの絆が深まる中、農作物にとって最大の敵がやって来る。
台風襲来
きっかけは、住所の交換であった。お互いの住所を交換したが紙に書かれた言葉は互いに読む事は
『野菜大王』と『文具大王』第6章・別れの時
別れの時
翌日、康太たちが目を覚ますとベッドの横に綺麗に洗濯された作業着と茶色い紙袋に入ったピーマンが置いてあった。
「ふたりとも目が覚めたかな」
たれ目のパプリカーンが部屋にやってきた。
「師匠、作業着を洗って下さったのですか?」
ネロが聞いた。パプリカーンは頷きながら言った。
「別れの時が来た! 大王様がお呼びである。その服とピーマンは記念に持って帰るが良い」
「師匠!」
ふたりは泣いてい
『野菜大王』と『文具大王』第7章・さよならネロ
前章までのあらすじ
食べ物を粗末に扱い不思議に星に囚われてきた康太はカンボジアの少年ネロと知り合う。ファームでピーマンを育てながら二人の友情が深まった時別れの時がやって来た。
さよならネロ
プシュ―という音と共にドアが上に向かって開いた。それはまるで康太が普段使っている筆箱その物が大きくなり、窓が付いているようであった。
「康太は一両目に、ネロは二両目に乗車しなさい」鉛筆の化け物が指示をした