効果的な子どもの教育の仕方 教育手法を決める前に読んでおきたい大切なこと! 子どもの特性を知る7つの要素
今回は、効果的な子どもの教育の仕方について、お伝えできればと思います。
最近は、色々な教育教材がでています。教育手法もモンテッソーリ教育やリトミック教育、七田式など様々な手段があります。
これだけ、沢山の手段があると、何が子どもにとって良い教育なのか分からなくなってきます。
子どもがどの様に育って欲しいかを考える
どの様な教育手法を選択するのが良いかと迷っているいる方もいると思いますが、選択をする前に、まず、自分の子どもがどの様に育って欲しいかを考えたうえで教育手法を決定するのがいいかと思います。
子どもが、どの様に育って欲しいか定めるのは、子どもの発達環境を整えることにも繋がり、教育の習熟度を飛躍的に向上させることに繋がります。
そのため、
「子どもがどの様に育って欲しいか考える」
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「子どもを促す」
ことが大切です。
促しても子どもが嫌がる場合は、原則として工夫をして再アプローチするか、子どもの意思を尊重しましょう。
「子どもの意思」
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「子どもがどの様に育って欲しいか考える」
でも、全然問題はありません。
教育とは、本人と親を主体とした環境の相互作用だからです。
どの様な子どもに育って欲しいかが、決まってない方は
「情操教育」
をお勧めします。
私見ではありますが、最近流行りの
「非認知能力」
というのも
「情操教育」
のなかの一種ですが、商用的に改変されたもので、再び注目されています。
情操教育は、何かに秀でる教育も一部では含みますが、社会の一構成要因として、安定的、持続的に生活を送るためのパーソナリティ教育という面が強いのが特徴です。
情操教育とは
「情操教育」とは、感情や情緒を育み、創造的で、個性的な心の働きを豊かにするためとされる教育で、道徳的な意識や価値観を養うことを目的とした教育の総称を指します。
情操教育は、認知能力を向上させる教育内容もありますが、特に社会生活上で適切な認知・判断・行動を実践できるために非認知能力を養う、生活習慣や発達環境上での教育側面が強いと考えられます。
効果的な子どもの発達環境
効果的な子どもの発達環境として、
「適切な養育環境」
「特殊な発達環境」
「効果的な外部環境」
が挙げられます。
「適切な養育環境」
社会の一構成要因として必要な、道徳観念や社会規範を正しく身に付けれる環境を指します。
※非道徳的な環境下でも芸術家や作家などを始めとし成果を残す場合もあるが、長期的な生活で不法行為を犯す可能性が高く、継続的・安定的ではない場合も多い
「特殊な発達環境」
意図の有無に関わらず、子どもに対して有益か不利益は問わず、非一般的な環境若しくは教育環境又は教育を提供していることを言います。
これはどちらかというと、子どもの将来像が明確化されていたり、虐待(身体・精神・性的・ネグレクト)の環境下であったりする場合もあります。
特殊な発達環境は少し分かりにくいので例を記載します。
・ゴルフ選手になるために乳幼児期から練習を開始している
・生家が商売をしており、乳幼児期から接客やレジなどの一部の業務に関与していた
・ネグレクトにより、家庭で養育能力が不足していたため、読書の時間が長時間化・習慣化された
・近親者の喪失体験により、医師になりたいと目的を持った
これらは、おかれた環境により発達に偏りが認められる場合もあります。
※推奨しているわけではありません
「効果的な外部環境」
「学習体制」と「サポート環境」が含まれます。
「学習体制」知育玩具や塾、家庭学習などの効果的な学習環境
「サポート環境」親族や友人、知人、知識人との関りなどのサポート環境
子どもの特性と発達環境
効果的な子どもの発達環境は、
「適切な養育環境」
「特殊な発達環境」
「効果的な外部環境」
の単一、もしくは複数の強度や相互作用により効果に違いが生じます。これらは養育状況における金銭の多寡や、置かれた地域、環境、人間関係など様々な要素に影響されます。
※必ずしも整っていればいい、というものではない
また、常識的に正しい関りだけが効果的かというわけでもなく、時には不法行為の被害者であったり、死別や事故体験などの過酷な環境が効果的に作用するケースもあります。
※体験に影響される行動変容の動機づけと度合いが影響していると考えられます
しかし、これらの発達環境は同一であれば、等しく効力を発揮するのではなく、子どもの特性と発達環境の相互作用として結果の違いが生じます。
つまり、子どもの効果的な発達環境を整えるのであれば、まず、子どもに興味・関心を持って、関わり、特性を把握する、ということが大切になります。
子どもの特性を知る
効果的な発達環境を整えるには、子ども自身のことを、しっかりと把握する必要があります。
1 .子どもを知る
まずは、子どもに興味・関心を持ち、しっかりと観察しましょう。そして性格、興味の指向性、集中力、好き嫌いなどの特性を把握しましょう。
2 .子どもの発達段階を把握する
子どもの発達段階をしっかりと把握しましょう。又は、できないことがあった場合に、できなかったことを単純化・細分化し、発達段階を予測し把握しましょう。
3 .子どもの発達段階にあった教育を行う
子どもの発達段階にあった教育を行いましょう。達成度合いに問題がある場合や、拒否がみられる場合は、教育の包括的な要素を分解して子どもの興味・関心のあるものと紐づけたりストーリーを工夫しながら学習を促しましょう。
4 .評価をしましょう
子どもの教育結果の評価をしましょう。自発性、正誤性、集中力、意欲、探求心などを評価し以降の教育計画に役立てましょう。
5-1.良い結果だった場合
行動を強化しましょう。「即時強化」(強化子をすぐに提示すること)を原則として子どもにあった「強化子」(賞賛が主体になるとは思いますが、誰が何をどう褒めているかも重要になります)が必要になります。
5-2.悪い結果だった場合
良い結果がでたところだけ行動を強化しましょう。できなかった部分に関しては6で補完します。
6 .話し合いましょう
5-1、5-2のどちらの場合においても、子どもと一緒にフィードバックしましょう。子どもの行為に対して、明るく、軽めに「なぜなぜ、どうして」を繰り返して、本人の状況の分析を行います。この時、拒否反応があれば、すぐに止めましょう。
※道徳的、社会規範上の誤った行為は、しっかりとした指導が必要です
7 .工夫しましょう
1~6を振り返り、自身の関り方や、生じた結果を多角的に評価しましょう。そして、評価をもとに個別特性に合った教育方法を検討しましょう。
と、いう様に1~7を繰り返します。しかし、読んで頂いてわかるかと思いますが、とても大変で時間のかかる行為になります。
そのため、協力者を増やしながら、連携して教育に取り組んだり、記録を効率的にまとめるなどの工夫をすると効果は一層高くなります。
以上の様に子どもの特性を知るためには、
「子どもを知る」
「子どもの発達段階を把握する」
「子どもの発達段階にあった学習を行う」
「評価」
「行動の強化」「行動の修正」
「フィードバック」
「改善」
が重要になります。
まとめ
以上のことから、教育手法や手段を決定する前に、発達環境を整えることが重要ですし、発達環境を整えるには、子どもを知る、という行為が大切になります。
そのため、
「どんな教育を受けさせよう」
ではなく、
「どんな教育を受けさせたい」
が大切であり、そのためには
「どんな子に育って欲しいか」
と、いうビジョンが必要になります。
そして、
「ビジョンが子どもに合っているか」
「子どもに合った発達環境は何か」
と考えることが大切になります。
子どもに寄り添い、子どもの目線に立って、考え、工夫をして共に歩んでいくことが、教育の手法より、最良の結果となるのではないかと感じています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
このコラムは私の個人的な知見に基づくものです。他で主張されている理論を批判するものではないことをご理解いただいたうえで、一考察として受け止めて頂き、生活に役立てて頂けたら幸いです(*^^*)