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「どんな本と出会いたいか」とは【#言語化れんしゅう】

「どんな本と出会いたいか」について考えてみました。

わたしの世界を拡張してくれるような。文体と物語に没入し、快楽に溺れるような。深い思考に潜り、ことばと感覚を研ぎ澄ますような。知らない自分と出会えるような。それらの予感を与えてくれるような。インスピレーションのきっかけとなるような。

嶋津(X)

これは、わたしの考える「どんな本と出会いたいか」の印象。他の人はどういうことに「どんな本と出会いたいか」と捉えているのかと思って、Xで問いかけてみました。

本を読む人にお聞きします。あなたは、どんな本との出会いを求めていますか?

以下、届いたみなさんの「どんな本と出会いたいか」をご紹介します。

みなさんのお答え

【1】

自分の中の知らなかった扉をそっと開けてくれるような出会い。読み進めるうちに終わるのが惜しくなるような本。読んだあと心が少し軽くなったり、暖かくなったりする本。

自分の中の知らない扉が開かれるような。読み終わりたくない気持ちになるような。読後、ポジティブな気分が体感できるような。

【2】

読んだ以前、以後で考え方や言動が変わる本とたまに出会えたらと思います。僕の“以前以後本”はこんなのがあります。『京極堂シリーズ』『夜と霧』『レトリックと人生』『人望が集まる人の考え方』など。

本との出会いによって、自分が変わる。目の前に広がる世界の“見え方”が変わる。すばらしい体験だ。

【3】

自分以外の人生を読むことで経験することができる本。

他者の人生を追体験できる本。

【4】

自分の背中を押してくれたり、自分の進む方向を示してくれるような本を探す傾向があるけど、結局は心躍る本に出会いを求めてます。 ワクワクしたいんです!

わくわくする未来を指し示す羅針盤となるような本。わくわくが促される、心が躍る、そんな本との出会い、すてきですね。

【5】

人が考えている事を知るのが好きなのでエッセイが好き。知的好奇心をくすぐるもの。仕事のヒントになるもの。 知的好奇心と書くといいように聞こえますが、ムダ知識やくだらないことが好きです。

知を親しみ、遊び、愛していらっしゃる。

【6】

その時の自分の心境へ処方箋となる、薬になる本です。

薬になる本。読書体験を通して、治癒され、回復し、健やかに。

【7】

ひとつは、書店の店頭で、前に気になっていた(けれど買ってない)本との出会い。タイトルや装丁が気になってつい手を取ってしまうジャケ買い的出会い。偶然とかたまたまというのがいい。知らない本との出会いが大切だったりします。そういう意味では知らない本と出会いたい!かな。

どちらかと言うと「どんな本」というよりも「どんな出会い方」かを大切にされている。

【8】

本の世界は、何となく開いたその瞬間から恋や旅に出たり全く知らない世界に連れて行ってくれるアイテムです。どこでもドアに近いかな?

知らない世界へといざなってくれるどこでもドア。恋や旅のような臨場感のある体験。

【9】

心が洗われるような、明日からまた元気に生きていこうと思えるような本と出会いたいです。

明日を生きる活力になる出会い。すてきな本にはそんな力がありますよね。

【10】

最近は身の丈にあった本との出会いを求めることが多くなりました。 場所を訪ねたり、経験を思い返したり、選択を反省したり、気持ちをなぞったり、主人公みたいになろうと心がけたり、反面教師にしたり。 もちろんアナザーワールド的なものは時々スパイス的に求めます!

身の丈のあった本。重ね合わせることで、より自分のことが理解できたりしますよね。読みながら思い返す時間、愛おしいです。

【11】

どこか私の知らない遠くへ連れてってくれる本。見たことのない世界へ。 私にとって本は「旅」です。 場所も時間も縦横無尽に行きたい場所へ行ける。それは言い換えれば「自由の獲得」。 または「あらゆる縛りからの解放」。それを実現してくれる本との出会いを一生求め続けていきます。

まさにダイアログ・ジャーニー。対話の旅。そのような出会いは人生の瞬間をきらめかせ、豊かなものにしてくれますよね。

【12】

自分が考えたこともないこと、感じたことがないことを教えてくれる本。自分がまだ知らなかった知識、智恵、人を知れると嬉しくなります。

知らない世界へといざなってくれる出会い。

【13】

物語はもちろんのこと、インクや紙、文字列、製本、触覚、嗅覚、その一つひとつが渾然一体となって没入できる作品との出会いを求めています。

マテリアルと五感、そして物語が混然一体となる体験。なんとスペシャルな。

【14】

本から呼ばれるんですよね。本屋で何の気なしに眺めていると、本の方から呼ばれる気がするんです。そういう本はえてして当たりで、そのとき読むべき本であることが多いと感じます。

こちらが呼ぶのでなく、本のほうから。

【16】

仕事で読む本はひたすらに情報を求めているので、趣味で読む本は文体のリズムが合う本がいいです。読書って長いマラソンみたいなものなので、伴走者とペースが合うことが大事。

呼吸、リズムが合う文章。長く共に走れるような。確かにランナーズハイに似た、リーディングハイが起こる瞬間がありますよね。繰り返されるリズムの先で訪れるもの。

【17】

まだ知らない事を知ったり、心を溶かすような名文と出会う事。 一度読んだ本でも二度目に同じ箇所で感動したり、また別の箇所で感動したりもします。

名文は心を溶かす。いいことばだなぁ。その感覚とてもよくわかります。確かに、本を読むたびに味わいが変わったり、新しい発見が訪れたりすることがありますよね。

【18】

私が求めてるのは基本的には「現実逃避」な気がしてきた!! となると求めてる本は 「異世界に連れてってくれる本」かもしれない! ファンタジーもミステリーも脳科学エッセイも、その意味では私には「同じジャンル」だ!

異世界に連れて行ってくれる本。すてきな本との出会いは、時間も空間も飛び越えた旅ができますよね。

【19】

著者の他作品を追いたくなる本。

より著者の世界を体感したくなる本。ありますよね。全集読破したい、どんなささやかな手紙でもいいから読みたい、とか。その本が、著者の小さな断片なのだと感じさせてくれるような。

【20】

「愛ある本」かな。年令を重ねると、本の作り手さんの思惑のようなものが、なんとなく透けて見えたりします。どんな素晴らしい情報もどんなささやかな物語も、そこに愛が籠められているかどうか。それに触れると、本自体の面白さに加えて、喜びが幾層にも重なります。「愛ある本」との出会いは宝物です。

「愛」が込められた本。その織り込まれた愛を感じ取る感性もすてきだ。本と同時に愛も味わっている。

全てではないですが、このようなコメントが届きました。

ことばには、人それぞれにイメージがあり、定義がある。それらを読ませていただいていると、わたしの中でも「どんな本と出会いたいか」のイメージがすくすく育っていきました。

#言語化れんしゅう

これからも皆さんのお知恵をお借りしながら試していきたいと思います。Xのスペースでは、みなさんからいただいたことばを感想を述べながら紹介させていただいております。ぜひ、お気軽にご参加ください。


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嶋津 / Dialogue designer
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。