自由律俳句　＃237

【靴の中に石が入っているのは知っている】

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靴の中に確かにある。
小さな石が入っている。

いつも不思議だなぁと思っている。
いつの間に入っているのだろう。

歩きながら靴の中の小石を考える。

あそこの電柱まで行ったら取ろう、
とか考えているうちに、電柱を通り過ぎている。
ボーッと空なんか見ていて忘れている。
すれ違ったワンちゃんがかわいいなぁとか、
こんなところに看板なんてあったかなぁとか、
そんなことを考えていたら、
結局家まで着いていて、
玄関で靴を脱いだ時には忘れていて、

次に靴を履いた時に、
あ、そういえばこの石、
っていつも思い出すんだ。

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