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自由律俳句 #126

【雪道の足跡に足跡を重ねて】


歩くと靴が埋まるくらいの雪が降る。

まだ誰も歩いていない雪道は、

綺麗で、冷たくて、

歩くことをためらってしまう。

誰かが歩いてくれた道には、

足跡が残っていて、

その上を歩けば、

雪があまり靴に入らなくて済むし、

美しさの上を歩いている罪悪感も減る。

誰かの歩幅に合わせて歩く。

誰かが通った後を通る。

誰かの足跡に足跡を重ねる。


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小島涼太郎
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