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自由律俳句 #294

【久しぶりのTKG】


前回までの卵のお話は、
(海外ドラマのオープニング風)

「もう冷蔵庫に卵が無い…」
「私、卵を探しに行くわ!」
「やめるんだ!卵売り場が今、どれほど寂しい場所か知っているだろう?」
「えぇ、もちろんわかっているわ、でも探しに行かなくちゃ…探さないと…!」
「ど、どうしても行くと言うのかい?」
「えぇ行くわ…覚悟はできている…」
「そ、そうか…必ず、必ず無事に戻るんだぞ…!」
「えぇ…!」
「あと、お風呂の洗剤の詰め替え用を買ってきてほしー」
「わかったわ、行ってきまーす!」

「ただいまー」
「無事に帰ったんだね!よく戻ってきてくれた!安心したよ!」
「数店舗回ったんだけど、全然見当たらなくて」
「いいんだ!君が無事に帰ってきてくれただけで十分さ!」
「でも、見つけたの…これを見て…」
「た、卵だー!卵じゃないか!す、すごい!君は最高だ!」
「1パックだけあったの…時間帯によっては買えるみたい」
「私は最初からわかっていたよ、君がこうして無事に戻ることを!」
「なんだか、とても疲れたわ…」
「それは大変だ!今はゆっくりと休むんだ!」
「えぇ…」
「さぁ、この1パックは大切に冷蔵庫に入れておこう」


そして、数日後。

この卵を大切に食べようとし過ぎて、すぐに食べないから、
賞味期限が近付いてきてしまう。

こうなると、逆に贅沢である。

よし!ひとつ食べよう!
こうなりゃTKGだ!
そう『卵かけごはん』(ジャーン!)

お茶碗に熱々のごはんを入れる。
ごはんの山の頂点を少しへこませて、
卵を置く部分を作る。

そして、いよいよ、遂に、
卵を割って、ごはんの上に落とす。

ぽとっ…(プルプル)

フレッシュ…
This is FRESH!

宝石や…
生卵は宝石だったんやー!

そして、ここから、さらに、
醤油を3周。
ごま油を1周。
七味を3振り。
コショウを2振り。

完成!(ジャーン!)

私のTKG。
贅沢なTKG。

熱々のまま、かき込む。

なんだか、久しぶりのTKG。
いつにも増して、とても美味しく感じたのでした。


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