不在期間を経て、改めてテックリードを設置した話
契約書レビュー支援AI「LeCHECK」を開発するスタートアップの株式会社リセで、エンジニアリングマネージャーとスクラムマスターをしている阿部です。
今回は、2023年2月にテックリードを選任した際のお話しをしようと思います。
リセでは、創業期より参画していたエンジニアが2022年3月までテックリードを務めていましたが、その方の退職に伴い、2022年4月〜2023年2月はテックリードを置かずに開発を進めていました。
1年弱ほどテックリード不在で開発してきたにも関わらず、改めて設置した背景などお話しします!
テックリードを選任するまでの開発体制
2019年の創業期からテックリード制が復活するまでのWebエンジニアに関する開発体制変遷はこのような流れになっています。
最初期は人数も少なかったため、テックリード(TL)がチームリーダーのような立ち回りをするような形で、1チーム制による開発がスタートしました。
その後、メンバーも増えたことでチーム制が始まり、2021年にはAWS移行をミッションとするチームとLeCHECKのアップデートを担うチームに分かれました。
2022年には、AWS移行も完了したことから、それぞれ担当領域を持ちながら全チームがLeCHECKアップデートを担う体制に変更になりました。
このタイミングで当時のテックリードが退職し、同時に人もさらに増えたタイミングでしたので、各チームにリーダーを置くことで開発業務リーディングの負荷分散を行いつつ、3チーム計10名体制という形に落ち着きました。
2022年末から2023年頭にかけて、業務委託で参画していただいていた数名の方の期間満了に伴い、チーム間で人数のバラつきが発生してしまいました。(自分も既にEM・SMに役割が変わったため、開発業務からは離れています。)
そのタイミングでチームを改めて再検討した結果、6名1チーム体制になり、LeCHECKの開発を行っています。(2023年7月現在は7名)
テックリードを選任した背景
リセとして初めてエンジニアリングマネージャーを設置するなど、社内で「どんな人が」「何を」マネジメントするのか整備をしている時期に、技術の成長を誰が牽引するか?という悩みにぶつかりました。
CTOもEMの自分も開発業務に直接携わることは無く、いわゆる「エンジニアとしての現場感」は実際に手を動かしているメンバーと遅かれ早かれ乖離が出てくると考えていました。
そんな中で、CTO・EMによるアーキテクチャ策定やコード品質維持、プラクティス導入からハードスキル面での育成はエンジニアとの衝突の元となり、また、中途半端な結果に終わってしまうという結論に達しました。
そのため、スクラムチームの開発者と一緒に手を動かしつつ、リセの技術力を向上させていき、テクノロジーをマネジメントするロールとして、テックリードを改めて設置するという意思決定に至りました。
どんな人物にテックリードをお願いしたか
結論から言うと、リセに参画して3年目を迎えた女性フリーランスエンジニアにお願いしました。
彼女は、バックエンド・フロントエンドともにリーディングしながら開発出来る技術力を持ち、AWS移行の際には初めて触れる技術スタックの中でEKSを構築するなど、高い技術力を支えるキャッチアップの速さ・正確さが特徴のエンジニアです。
また、全体観を持ちつつ業務を進めてくれるところから、まさに求めている人物像にバッチリ合うということで、異論も無く、テックリード就任に至りました。
当時はエンジニアリングマネージャーの役割も模索している段階でしたので、CTO・エンジニアリングマネージャー・テックリード間でしっかりと時間を割いて目線合わせを行いました。
リセでは、マネジメント領域とそれぞれの担当を上記のように整理しました。
各ポジションのマネジメント領域が重ねっている部分がありますが、スタートアップである以上は「成長こそ正義」という価値観の元、完全に棲み分けるのではなく、領域を意識しつつ混ざり合いながらやっていこうという方針になっています。
CTO・エンジニアリングマネージャー・テックリードは、それぞれスクラム開発におけるロールも持っていますが、Web開発・SREなど特定セクション下に置いて「EM + TL = CTO - 経営」のようなイメージです。
テックリードを選任して、どうだったか
アーキテクチャのブラッシュアップを検討したり、技術的指導や採用におけるスキルチェックなど、幅広く活動していただいています。また、要件定義の場面など開発業務においても、チームを牽引してくれる存在となっています。
直近のリセでは、開発組織を拡大・強化していくことが重要な組織課題となっており、テクノロジーマネジメントをしてくれるテックリードがいてくれることで、採用活動や組織強化に注力できており、お願いして良かったと感じる毎日です。
これからは、開発組織の生産性向上などにもテックリードとともに取り組んでいくなど、引き続きLisseの開発組織を拡大・強化していきます🙋♂️
今回はここまで!また次の記事でお会いしましょう〜〜🕊️
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