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5/16〜20の日記

5/16
今日は月一の難病の定期通院だった。「蛍光眼底造影検査」を受けた。これは静脈内に蛍光色素を投与することで、眼底に炎症度合いを調べる検査らしい。検査室の中で大きな機械に座り、目の中を撮影した。その間ずっと光を浴びせられるため、終わった後は酷く疲れてしまった。お腹の奥がじんわりと気持ち悪い。この程度で済んだ事実を喜ぶべきなのかがわからなかった。右目は良好のようだが、左目の炎症が酷いらしい。目の炎症を抑えるために両目に点眼をしている。数ヶ月前までは自己注射をしていたのだけれど、容体の安定により、一時中断になっていた。ところが今回の検査結果により、また自己注射を再開することになった。2週間に1度の注射ではあるけれど、打った後は気分が悪くなる。仕事に支障をきたす時もあるため、願わくば注射の再開を避けたかった。僕は担当医の話を聞きながら酷く落胆した。ベーチェット病に完治という概念はない。一生付き纏う病気だからこそ、症状に変化が生じる。悪化するたびに落ち込みたくはないと思う気持ちはあれど、実際に悪化していると聞かされるたびに、その思いはどこかへ消え去る。強い気持ちで生きていたい。だが、実際は落ち込んでばかりである。普段は電車で帰るのだが、どこかで気を紛らわせるために徒歩で帰宅した。知らない道をどんどんと進んでいく。10分ほど歩くと公園が見えた。ブランコに乗って悲しみをどこかへ吹き飛ばしたい。そう考えたけれど、吹き飛ぶどころかどんどんと体内に集約されていく。近くの自販機でコーヒーを購入して、悲しみごと飲み尽くした。公園を出て、家まで歩く。それでもまだ悲しみは消えない。家に着いて、妻と猫の顔を見て泣きそうになったが、なんとかこらえた。ちなみに今日受けた検査の副作用として、皮膚と尿が黄色に染まるよらしい。帰宅後に鏡で自分の顔を見てこれほど早く黄色に染色するのかと驚いた。あまりの黄色さに思わず笑ってしまった。この経験は希少であり、無駄ではない。困難を乗り越えるたびに人は強くなれる。その言葉が事実であるならば、僕はあと何回困難を乗り越えれば、強くなれるのだろうか。一喜一憂を繰り返しながら日々は続いていく。どうせ生きるなら楽しい人生にしたい。その思いを叶えるために、今何ができるかを模索していたい。そんなことを考えながら昼寝をした。

5/17
妻が新橋飲みにハマっているので、一緒に飲みに行くことになった。金晩だったため、どこのお店も満席である。楽しそうに飲む人たちに紛れて、僕たちもお酒を飲んだ。二軒目は、妻の行きつけのお店に足を運んだ。常連さんらしき人と会話を楽しむ。途中から3人組のマダムたちが会話に参加したのだが、他のお客さんが帰って、僕1人になった瞬間に「ねえ、あなた今幸せ?」と尋ねてきた。ありがたいことに、僕の幸せの上限値は毎年更新されつつあるため、胸を張って幸せだと言い切れる。別のマダムが「今の自分に満足していないならとあるセミナーを受けるといいよ」と言った。よくわからなかったため、セミナーの詳細を尋ねると「セミナーの内容は実際に話を聞いてもらった方がよく理解できる」と返ってきた。これはよくある勧誘だと気づいた。別のマダムが「私の人生はセミナーで変わった」と言う。幸せは自分の手で掴むものである。誰かによって変えられる人生に意味などあるのだろうか。そんなことを考えながらマダムたちの話を聞いていた。その後もセミナーの話が続いていたので、適当に相槌を打っていた。老後の不安がそのセミナーで解消されるよ。今の自分に老後の話をされても現実味がない。そのアプローチは完全に悪手だ。そして、マダムたちは終電で帰って行った。帰路の途中に妻と喧嘩をしてしまった。幸せとは一体なんだろうか。マダムたちの声に耳を傾ければ良かった。そんな後悔を抱えながら僕は1人で帰宅した。

5/18
無事に妻と仲直りができたため、お昼に中華バイキングに行った。1,100円という安さの割にたくさんの中華料理を楽しめる。加えて味も抜群で、最高の一言だった。その後家に帰宅して少しのんびりした後に、喫茶店で仕事をした。新しいことが始まったため、それの準備をしているとあっという間に閉店時間になっていた。今日は晩ご飯を作る予定だったけれど、疲れていたので、外食する事にした。こうやって不健康が生み出されると知りながらも、ずっと怠惰には勝てずにいる。来週からは自炊を頑張ろうと思う。この言葉を言うのは何度目だろうか。もう数えるのも嫌になってきた。

5/19
アーセナルの優勝か、マンチェスターシティの優勝か。今夜プレミアリーグの優勝が決まる。加えてリヴァプールのクロップの最終戦でもあった。3チームの試合が同時に開催されるというカオスな日程だった。個人的にアーセナルを応援しているため、アーセナルの試合を観た。マンチェスターシティの試合に動きがあるたびに、観客がジェスチャーをする。別の試合の情報を観客から知るという稀有な体験ができた。アーセナルは相手に先制されたが、冨安のゴールによって同点に追いついた。そして、後半に逆転をしたのだが、マンチェスターシティが勝利したため、20年ぶりの優勝はなきものになった。3チームの試合が終わった後に、クロップの退任式を観た。クロップがスタジアムに現れるたびに、観客が大きな声援を送る。これほどまでに愛された監督を見たことがない。今シーズンは無冠に終わったものの、落ちた古豪を蘇らせたクロップの功績は後世に広く言い伝えられるだろう。愛に溢れた退任式だった。自分が今いる環境を離れるときがきた際に、周りのメンバーに惜しまれる存在でありたいと思った。まだまだそんな存在になることができていないけれど、日々のコミュニケーションをこれまで以上に大切にしていきたい。

5/20
今日は久しぶりに歯科へ歯のメンテナンスに行った。以前まで通っていた病院から転院したため、どのような先生が来るのか少し不安だったけれど、その不安はすぐさま亡くなった。口調が柔らかく、こちらの話をきちんと聞いてくれる優しい先生だった。日本は歯に異変が起きてから歯科に行く人が多いけれど、海外では予防医療を取り入れている人が多いらしい。歯は一度抜けてしまったら二度と元には戻せない。老後に入れ歯生活にならないよう今からしっかりとメンテナンスをしていきたい。

5月がまもなく終盤戦を迎える。前半は公私ともに多忙だったけれど、中旬あたりからほとんどプライベートの予定がない。上京して1年が経つのに、まだ友達がほとんどできていないためだ。大人になってからの友達の作り方がわからない。友達を作るために、バーへ足を運んだりしているのだが、遊びに行く友達になるまでの仲にはなっていないのが現状だ。友達は作ろうと思ってできるものではない。だから、焦らずにゆっくり友達を作っていきたい。

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