入院初夜
さあ、とうとう入院当日だ。そんな日に限って寝坊をした。昔からずっとなんだけれど、大事な日に限って、夜はなかなか眠れない。平日はいつも0時ぐらいには寝ている。でも、昨日に限っては就寝したのは4時前だ。
4時間も睡眠が削り取られてるんだ。そりゃ普段通りに、起きれなくて当然だ。テレビをつけると、コロナの死者数が取り上げられていた。淡々と原稿を読み上げるニュースキャスター。そして、悔やまれることなく、おきまりの「次のニュースです」と読み上げられた。
淡々と読み上げられるほど、人の命は軽くないのになぁ。おそらく僕1人が死んでもニュースにはならないし、次の日にはなかったことにさえされてしまう。そう考えると涙が出そうになる。みたいなことを朝からずっと考えていた。
入院の時間になったので、病院の受付で入院の案内を受ける。どうやらパジャマも食器も借りられるようだ。初めてだと病院の当たり前すらも新鮮なものだと感じる。
看護師さんに病室へと案内される。まだ入院の実感が湧かない。あまりにも暇すぎるため、病棟を散歩する。すると、看護師さんに「佐藤さんはいつ病室に行っても、病室にいないから探すのに一苦労ですよ」と笑いながら言われた。反省はしている。でも、暇だから許してほしい。ちなみに看護師さんは可愛い。どうかお嫁に来てほしい。
数回に渡って、入院から手術、退院までの流れの説明を受けた。まだ入院の実感が湧かない。自分で目薬を挿したいのに、すべて看護師さんに挿されてしまう。ちょっと恥ずかしいじゃん。それぐらい自分でできっからさ。ちょっとぐらいかっこいいところ見せたいじゃん。でも、願いは儚くも届かない。
久しぶりに身長を測った。なんと4mmも伸びていた。これまでは170㎝ちょうどだったんだけれど、「それは本当なの?」と疑問に思われることもあった。でも、これで大丈夫だ。今日看護師さんと一緒に、この目で自分の身長が170,4㎝だと確認した。ちなみにまだ入院の実感が湧かないままだ。
晩御飯の時間になった。いつもは20時を過ぎてから食べるところを病院では、18時に食べる。そして、なによりも量が少ない。これは痩せる。味もちょっと薄め。成人男性には少し物足りないような気もするけれど、まあいいか。
風呂に入る。風呂と言ってもシャワーだ。でも、座るところもきちんとついている。さすが病院だ。気配りがちがう。ドライヤーが1つしかないため、争奪戦になることもあるそうだ。難なくクリアし、自室で髪を乾かす。そして、ようやく病院のパジャマに着替えた。
やっと入院の実感が湧いた。服装が普段着だったからかもしれない。病院のパジャマになった途端、「ああ、入院してるんだな」と急に実感が湧いたのだ。
夜になり、また看護師さんが目薬を挿しに来る。どうやら夜勤の看護師さんに、バトンタッチしたみたいだ。あまり話をすることなく、卒なく淡々と作業をこなす。
あと2時間ほどすれば、就寝時間になる。22時に就寝だなんて多分無理だ。でも、どうせすぐに慣れる。人間の適応能力は凄まじいからきっと大丈夫だ。明日はお昼から手術だ。多分毎日更新は今日で少しだけお休みになる。
明日また更新する努力はするけれど、できなかった時の保険として、とりあえず今日で一旦お休みということにしておく。
目がきちんと回復した段階で、また毎日更新を復活させようと思う。大丈夫だ、どうせすぐに戻ってくる。未来は明るいし、栄光は僕らの手の中にあるものだ。
僕はnoteが好きだ。noteのおかげで出会えた人もたくさんいる。仕事につながったこともあるし、そのほかにもたくさんの恩恵を受けてきた。だからこれからもnoteにお世話になり続けようと思う。
noteがなければ、きっと毎日更新はなかった。だから、絶対に戻ってくる。明日からはきちんと療養に専念し、1日でも早く、元気な姿で皆さんとお会いできる日を心待ちにしている。