見出し画像

続・孤独を愛せ

孤独は怖いものだから、なるべく避けて生きていきたい。でも、誰もが孤独な時間を抱えていて、孤独が人を成長させるのも事実だ。

孤独からは、けっして逃れられない。誰もが孤独と戦っていて、孤独を乗り越えようと懸命にもがいている。

そして、孤独から逃れようとすればするほど、孤独がじぶんを徐々に蝕んで行く。じぶんのために、孤独に勝ちたい。魅力的だと思える人は孤独を愛している人ばかりだから、ぼくも孤独を愛せるようになりたい。

「孤独を愛せ」という記事を2020年の5月に書いた。今日は孤独と向き合った半年間を書こうと思う。

今年は去年よりも圧倒的に孤独な時間が多かった。仕事はリモートで完結する。人と会う機会の減少。オンラインだけでは、物足りなさを感じる日々。誰もがひとりではない事実を知りながら、ひとりであることに悩んでいる。誰かに縋りたくもなる弱さを、孤独を抱えながらも、孤独から逃れたいと願うじぶんが今年はたくさん存在した。

抱えた悩みをじぶんのなかで消化するのではなく、感情のはけ口を誰かに求める始末。そして、感情をぶつけて、少しだけ楽になる。でも、また別の孤独が、じぶんに襲いかかるというイタチごっこを繰り返していた2020年。

誰かに頼る行為は、悪ではない。でも、頼りすぎると依存につながってしまうため、なるべくじぶんの力で乗り越えたほうが懸命だ。依存は強度を高めれば高めるほど、厄介なものになる。依存が強くなれば、自立とは程遠いものになり、やがて誰かがいなければ、ひとりでは立てなくなってしまう。

ズブズブと依存に溺れるのは簡単だが、依存から抜け出すのは容易ではない。依存から逃れるためには、強い意志と強い抑制力が必要だ。依存から逃れるため、我々人類は毎日もがき続けている。

でも、人はなにかしらに依存している生き物。強依存は厄介だけど、依存からは逃れられないため、依存が強くなりすぎないように、人は依存先を複数抱える。人はひとりでは生きられないのだから、依存の度合いを減らすのが懸命な生き方だと言えよう。

そんなぼくも、2020年は誰かに依存したくなってしまった。それは難病が酷くなり、左目が見えない状態が続いているためだ。弱っているときは誰かにすがりたくなるし、誰かにそばにいてほしいとなんども願ってしまう。でも、そんな願いは呆気なく散り、孤独を過ごす時間が多かった。

誰かに縋り、誰かを求め、自立を放棄しそうになった2020年。とはいえ、28歳は世間から見れば立派な大人。大人が誰かに依存するのはダサい。依存にはならないように、ギリギリのラインで人に頼ってきた。2020年の唯一の救いは、容易に人に依存できない状況を、強制的に作られたことだ。人との距離を強制的に保たなくてはいけない事実が、孤独に負けない要因になった。

孤独に負けそうになった。でも、孤独に打ち勝った。それはきっと過去のじぶんが、孤独とずっと向き合い続けてきたからなんだと思う。だからこそ過去のじぶんには、心の底から感謝しているし、えらいと褒めてあげたい。

これから先もきっと、孤独に耐えなければならない時間は出てくる。過去のじぶんが蓄積してきたものがあるから、孤独には負けないし、孤独と向き合うことで、じぶんのアイデンティティをより強化し、強くて優しい人間になりたい。

うまくいったことよりも、うまくいかなったことのほうが多かった2020年。でも、じぶんをより成長させてくれた2020年は、2021年に飛躍するための大きなきっかけとなった。

孤独を愛せ。そして、孤独を飼いならせ。

孤独はじぶんを成長させる唯一の手段だ。

この記事が参加している募集

ありがとうございます٩( 'ω' )و活動資金に充てさせて頂きます!あなたに良いことがありますように!