一歩進んで二歩下がる
一昨日の夜から体調不良で寝込んでいた。午前中はなんともなかったのに、お昼を境に体に異変が起きていると感じていた。こういう悪い予感は大抵当たる。外れてほしいのに、なぜか当たるから不思議で仕方がない。
昨日は寝て起きての繰り返し。目が覚めるたびに倦怠感が襲いかかる。空腹なのに、食事を取る気にもならない。昨日はベッドだけが救いだった。横で眠り続ける猫は何を思っていたのだろうか。少しぐらいは心配してくれているといいな。そんな思いを猫は知らずに呑気に眠りについている。鼻詰まりと頭痛、体のだるさから逃れるように泥のように眠り続け、時間が過ぎ去るのを待つだけ。
体調が少しだけマシになったため、耳鼻科に足を運んだ。担当医が喉を見た瞬間に綺麗ですねと言った。そこに安堵を覚えた瞬間に、鼻の中が赤区なっていますと追い討ちをかけてきた。昨日から鼻水が止まらない。吸ったり出したりしているから頭痛も襲ってくる。お陰様で昨日は一日を潰しました。こんな形で休みを手に入れたかったわけではない。むしろ苦しむぐらいなら仕事をしていたいとさえ思った。だが、少しの無茶が体に悪影響を及ぼした。
季節の変わり目は、特に体調管理に気をつけようとずっと思いながら生きている。だが、それがうまく行った覚えはほとんどない。最近体調を崩していなかったから調子に乗っていたのかも。一歩進んで二歩下がっている。これは成長とは言えない。むしろ同じ場所を彷徨い続けている。32年も付き合っているのに、いまだに自分の体のことがわからない。人生はフルマラソン。ずっと走り続けられるわけもない。適宜休憩を挟みながら、ゴール地点へと向かう。走り方を間違えた途端に不必要な休憩を取らされるのがオチ。
昨日の仕事を金曜の夜に対応している。深夜のファミレスはPCと睨めっこしている人が多い。そこに安心感と危機感を覚える。深夜まで仕事をしているのは普通じゃない。余裕を持って生きたいのに、皆何かに追われている。金晩は街が明るさを取り戻す。それなのに、僕たちは深夜のファミレスで仕事をしている。何かがおかしい。いや、おかしいのは僕のほうか。