【映画】かなしき負の連鎖、『あんのこと』
ネタバレ注意です
予告編をみて、だいたい結末は予想できる。
元気があるとき観るべき作品。
彼女をサポートする側の刑事、昭和っぽい感じで無頼漢。
『孤狼の血』の刑事みたいな人柄。(孤狼の血は江口洋介さん演じるヤクザに痺れまくります)。
主人公の女性たちをサポートしたいって気持ちは強いんだろうけど、欲望を抑えきれず自分がサポートしている女性たちに手を出してしまう。
それが原因で少女が最も信頼する大人である刑事が逮捕と。
少女にとってこの刑事がキーマンだっただけに、このあたりが人間っぽいというか、なんというか。モヤっとします。
むかしペイイットフォワードという作品があって。
少年のアイデアは、自分が受けた親切を誰か3人に渡していく、というもの。
その後の詳細は忘れちゃったけど、このアイデアを実践して、当初は失敗したようにみえて、じつは正の連鎖が広がっていった。
みたいな話だったと思う。
全然関係ないけど、主役の名子役ハーレイ・ジョエル・オスメント。
シックスセンスで有名ですが、the boysでは大人になった彼が相手の心を読めるメズナー役で登場してましたね!
今回の『あんのこと』はペイイットフォワードの逆で、母親の虐待、刑事の悪事、記者の告発(よりも、告発後に少女に対してのサポートがなかったこと)、シェルター内での育児放棄、そしてコロナ禍、と。
負と負が連鎖していって、周りまわって少女を追い込んでいったのかなと。
些細なことでも巡り巡って大事に至ることって多々あって。
自分ができる範囲でちいさくちいさく徳を積んでいきたい。
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うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。