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「間」の重要性について考えてみる - Weekly Ochiaiを見て、断捨離を思い出した話: 現代の間術師を目指す

昨日は妻の実家に行き、息子の相手をお願いできた1時間半の時間がありました。

そして、ずっと見たかった7月1日のWeekly Ochiaiを見ることができました。

Weekly Ochiaiを見るときは集中して見たいので、
誰にも話しかけられない1時間半の間を何とか捻出します。

佐々木さんの絶妙なMCの元、落合さんをはじめとして、冨山さん、安宅さん、及川さん、宮田さんの熱い議論から受けた刺激は強烈で、脳の奥からいろんな角度に刺激されたような感じでした。

「企業を溶かす」「ハコも開疎」「細々able」など、可能なのであれば動画にアンダーライン引きたいところだらけだったのですが、印象が大きかった話題の一つに、安宅さんから「間」についての議論がスタートしたところがありました。

在宅ワークで間が詰まっていき、宮田さんは「自宅にいるのにトイレも行けないぐらい」というほど予定が詰まって行くという状況は、他の方にも当てはまる部分があるのではないかと思いました。

昨日は自分の日曜日で絞り出した「間」でこの動画に出会えたこともあり、これまでインプットした情報の統合をしてみました。以下に私がアンダーラインしたかったコメントの一部を引用させていただきました。

「間がなくなっている。間Less」
「間を生むという仕事が生まれるのではないか。間業。」
「間って整理する時間」
「間クリエイター」
「間があることで異質なものが際立つ」
「間がなくて吐きそう。テレワークでひどいことになっている。」
「一週間のうちに半日何もしない時間を作る」
「間族みたいな人がいる」
「間がないと浅いところしか泳げない」
「間のクォリティ」

間について以前にも考えたことがあったので、今日はこの機会に再考してみました。

1. やましたひでこさん 『人生を変える断捨離』

断捨離は実は部屋という空間の話にとどまらない、というところからスタートし、空間、時間、人間というあらゆる「間」についての話がされています。断捨離はヨガのとの関連もあり、何事も循環している状態が大切ということから、空気の循環 (呼吸、出すことによって入れるを意識し今を見つめる)、モノの循環、言葉の循環、人間関係という新陳代謝ついてもお話しされています。

いざ何かを捨てようと思うと、色々と考えてしまって難しいからこそ、何かを入れる時にしっかりと考えるというのは大きな学びでした。Weekly Ochiaiの中でコーポレートトランスフォーメーション (CX)もデジタルトランスフォーメーション (DX)も一回壊してそこから立て直しをしないと、「建て増し」みたいな状態になってしまうという話が及川さんからありましたが、要らないものや時流にあっていないものについては、Mottainai精神にある程度のところでケジメを付けて、思い切って捨てたり、破壊 (Disrupt) するという潔さが必要なのかもしれないと感じました。

2. Daniel Pinkのモチベーションに関する動画

Daniel PinkさんのThe puzzle of motivationという有名なTEDの動画を見たことのある方もいらっしゃるかもしれません。あるIT企業にお勤めでAI関連でご活躍の方からご紹介いただいてこの動画に出会いました。以下の動画の13:47頃からAtlassianの実践について語られています。1日に何をしてもいいから、次の日にその成果を発表するという取り組みをしたところ、その時間で今まで難解で解けなかったバグが解けたり、革新的なものが生まれたという話です。さらにGoogleでも実践され、エンジニアが労働時間の20%の時間に何をしてもいいという時間を作ったことで、この20%の時間に多くの画期的な新しいプロダクトが生まれたという話でした。宮田さんのお話ももしかしたらここに関連しているのかもしれません。

最後に

終盤の冨山さんの力強い魂のこもった発言をされていました。

「日本人と日本社会の底力はすごい。ちゃんとつくっていくって。昭和20年8月15日のあの状態からつくったんだよ。ものの数十年でオリンピックやったんだよ。」

鳥肌が立ちました。

そして、最後の落合さんの出したフリップの「自然」は、まさに断捨離のやましたひでこさんが、「自在=あるがままで入られて自然」(p.3) と重なる部分があったように思いました。

間の重要性を意識して、積極的に間を作っていくことで、本当に大切なものが何かを見極められるというのは、どうやら真理のような気がしています。在宅ワークの環境を整えて空間を意識したり、間を操って会話を上手く進めたり、絶妙なスケジュールを組んで時間をやりとりしたり、絶妙に人との距離がとれる間術師のような人は、その大切さを知っているから故の実践でしょう。Social Distancingも続きますが、人と人との間に存在するべき大切なもの、人間関係についての間の話にも繋がっているような気がします。

今という時代は間を意識して、いろんな側面で断捨離や新陳代謝をする時間なのかもしれません。

変化の時代での心の余裕も目指したいところです。

今日も自分が早起きして捻出した「間」を使って何とかnoteを書くことができました。ランニングに行ってきます。

今日のタイ語
暇な時間:ว่าง ワーン

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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髙岸亮介 | Ryosuke Takagishi
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