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ハーフではなくてダブル - いつか混血の息子に伝えたい言葉

私は国際結婚をしたので、3歳半の息子は混血です。

厚生労働省の人口動態調査によると、2017年での日本での国際結婚の割合は3.5%だそうです。

また、2018年に日本で生まれた新生児918,400人に対して、両親のどちらかが外国人は31,666人で3.4%という事でした。30人に1人の子どもの親のいずれかが外国人という計算になります。

ちょうど3年半前に息子が生まれる前に、お世話になっているアメリカ人経営者の方に相談したことがありました。

彼は日本人の方と結婚されて、二人のお子さんがいらっしゃいます。

私:「お子さんがハーフとして生きて、困ったことはありましたか。」

するとその方が教えてくれました。

「ハーフではなくてダブルだと伝えればいいんじゃないかな。半分ではなくて、2倍。お父さんの言葉と文化、お母さんの言葉と文化。両方持てたら素敵じゃない。」

本当に感動して、この言葉を教えていただいたことに感謝しました。

自宅に帰って早速オーストラリアとタイの混血の嫁に話しました。タイでは白人の事を「ファラン(ฝรั่ง)」とよく呼びます。語源には色んな説があるようですが、一つの説ではグアバというフルーツを白人の人に見立てているということです。嫁も幼少期からずっと「ファランの女の子」と言われ続けたようで、色々と仲間外れにされたこともあったということでした。

「もっと若い時にこの言葉を聞きたかったな。」と語る嫁。

ここ20年で都市部では国際夫婦から生まれた子どもも増えているようで、イメージもかなりよくなってきたとは感じているようです。

違いについて以下の昨日書かせていただきましたが、一つの背景はここにあります。

アイデンティティや言語について、いつか息子が考えるタイミングがあると思います。多文化・多言語が今よりももっと当たり前の世界になっているだろうと私も嫁も実体験から感じています。

多文化に生きる自分のことを、ハーフではなくてダブルだと息子がポジティブに捉えてほしいと願っています。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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髙岸亮介 | Ryosuke Takagishi
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