肩こりの原因と硬くなりがちな筋肉、そして解決
今回は肩こりについて、少し深掘りしながら書いていきます。
はじめに
日々のクセから、更に悪化を招いているかもしれまんし、良いと思っていたことが間違っているかもしれません。
肩が凝ったからと、首や肩を揉みほぐしていませんか?
もしくはマッサージばかり通ってませんか?
その時は楽になったのに、翌日にはまた元通り肩こりになってる事ってないですか?
実はその行為が、肩こりを助長しているかもしれません。
このような事を経験したことのある全ての方の参考になれば幸いです。
肩こりで考えられる原因
肩こりを感じる場合、その原因を考えなければ、改善を目指すことは出来ません。
それでは、肩こりの可能性をいくつか考えてみましょう。
筋力低下
まず考えられるのが、肩周りの筋肉の不足。
とくに女性の場合、肩に限らず、全身の筋肉不足が顕著な場合が多いので、肩こりのリスクは非常に高いと言えます。
肩周りの筋力低下で、腕の重さに耐えられず、肩周りの筋肉がストレスを感じます。
不良姿勢
例えば猫背姿勢では、肩甲胸郭関節の隙間が狭まり、肩甲骨の可動域が制限されます。
また頭の重さで、首やその周辺の筋肉がストレスを感じるようになります。
デスクワーク
パソコン作業が長時間続くと、首~肩にかけて、筋肉が常にストレッチされている状態になり、筋出力が制限されてしまいます。
また、首のインナーマッスル(後頭下筋群)も、頭を動かさない時間が続くことでストレスを感じます。
肩をマッサージしてない?
先程書いた原因を今一度見直すと、肩周辺の筋肉が伸ばされた状態であることが分かります。
では、考えてみてください。
伸びた筋肉を揉みほぐす。
どうなりますか?
もっと伸びてしまいますよね?
伸びてストレスを受けて肩こりへ繋がっているのに、そこをほぐしてはNGです。
たしかに、揉みほぐすと滞っていた血流が一時的に解放され対処療法にはなりますが、改善には至らないことが多いのです
。
万人向け解決策はあるの?
先に書くと、万人向けの解決策は、あまり存在しません。
自分の肩こりがどのようなものなのか、なぜ肩こりになっているのか、筋バランスはどうか等々...。
色々と評価をしなければなりません。
しかし、次に書いていく、肩以外の筋肉へのアプローチは、肩こり改善へ効果を発揮する場合が多いです。
肩こりの方がストレッチしたい筋肉
肩こりを感じている方がストレッチ不足になりがちな筋肉は、首から肩にかけてよりも、胸部に存在します。
胸の筋肉が硬くなることで、肩周りの筋肉がストレスに晒されるのです。
では、ストレッチしたい筋肉を確認していきましょう。
大胸筋
胸の筋肉といえば大胸筋。
多くの方がご存知の筋肉だと思います。
この筋肉が硬くなると、上腕骨内旋位で胸郭は開きにくくなり、姿勢も悪くなります。
小胸筋
小胸筋が単独で動いた場合、『肩甲骨下方回旋』と『肩甲骨下制』が行われますが、肩甲骨のこの動きは、首~肩にかけての筋肉のストレスが高まります。
また、この動きは肩甲上腕関節(肩関節)のハマリをルーズにしてしまいます。
鎖骨下筋
鎖骨下筋は比較的小さな筋肉ですが、鎖骨を胸骨に向けて下方に引っ張る筋肉です。
肩こりは肩の問題という訳ではない
肩こりと聞くと、肩の問題と思いがち。
しかし、それは少し誤解があるのです。
・肩こり
・インピンジメント
・肩関節周囲炎
・胸郭出口症候群
このような、肩の違和感に代表される症状は、肩だけ注目していては改善は難しいのです。
最後に
今回はストレッチの必要な部分について紹介しましたが、本来はストレッチだけでなく、トレーニングも選択的に行わなければなりません。
トレーニングについては、また紹介しますね。
パーソナルトレーナー
大久保 亮介