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石引読書会

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石引商店街にある「石引パブリック」の読書会で知り合った皆さんに面白い本を紹介していただくマガジンです。(今のところ) ※石引パブリックの、本屋・カフェ部門は2022年12月で終了…
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2023年2月の記事一覧

書評:今泉みね『名ごりの夢』と日本人の時間

今泉みね『名ごりの夢――蘭家桂川家に生れて』(平凡社、東洋文庫、1963)

図書館で偶然手に取った本書は、昭和10年に、当時80歳だった老母による維新前後の回想を息子の今泉源吉がまとめたものだが、これがとても面白い。副題にあるように、洋医者の娘だった著者は、幼い頃、福澤諭吉におんぶしてもらったという家庭環境に育った。私がとくに感動したのは、潮干狩りに関連して、著者が次のように述べている箇所だ。「

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書評:ぼけと利他 (&石引パブ回顧録&お知らせ)

「ぼけと利他」ミシマ社 伊藤亜紗・村瀬孝生 著
こんな本が読みたかったという本に久々に出会えました。
「ボケ」た老人たち(あえてボケという言葉を使っていることが本書の冒頭で説明されています)
と関わり合う村瀬孝生さんと伊藤亜紗さんの往復書簡です。

私は普段はITエンジニアをしています。
職業柄、効率的に仕事をしたり、納期を守って仕事をすることを厳密に求められます。
しかし、この本に書いてあるこ

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