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TBS系、健康カプセル「元気の時間」2022年12月18日放送の「聞こえの悪さと付き合う方法」はとても興味深い内容でした。

歳と共に耳が聞こえにくくなる仕組みを紹介されていました。これは老化現象ですから、ある程度はしょうがないみたいです。ただ、耳が聞こえにくくなるということは、認知症のリスクが高くなるということを知っておかなければなりません。

2017年、世界5大医学雑誌の一つランセットが『認知症の予防できるリスク要因のうち最大のものが難聴』だと発表しました。その原因は、耳の聞こえが悪くなった事で起こる人とのコミュニケーション不足や孤立。音の刺激や脳に伝えられる情報量が少なくなると、脳の萎縮や神経細胞が弱まり、認知症の発症に大きく影響する事が明らかになってきたそうです。

私の周りにも、耳が聞こえにくくなった高齢者がいらっしゃいます。その方を約10年ほど前から知っているのですが、当時は70歳くらいでした。ですから今は80歳くらいです。この10年を見ていると、耳が聞こえにくくなったことが原因と、新型コロナの影響もあって外出をずいぶん控えてられます。ということは人と会う機会が極端に少なくなっているということです。

家ではラジオやテレビをかけることもなく、静かに過ごされているそうです。耳が聞こえにくくなったことで、何かを聞きたいという意識が少なくなったそうです。人とお喋りするのも億劫だと言われます。マスクにより、今まで以上に言葉が聞き取りにくくなっていますしね。

ここ2年程前から、少し忘れっぽくなられて、よく物を探されています。以前聞いた話を、あたかも今初めて話すような感覚でお喋りされることもあります。「認知症っぽいな~」と思えることが、チラホラ感じます。

動作がものすごく鈍くなったとも感じます。歩き方も遅くなりましたし、目線が以前となんとなく違う感じがします。「家でラジオでも聴いてみればいかがですか?」と言うのですが、拒否されます。億劫だそうです。聞こえにくいのに、聞こうとすることはストレスもかかるみたいです。

今は特定の人を例に書きましたが、周りを見渡せば、一人や二人、こんな人がきっといることでしょう。客観的に見ていれば、老化が進み、「この先、認知症になっていくのだろうな」と思える人を目の前にして、できることは何があるのでしょう? これがもし自分の母親だったら、何と声をかけるでしょう。そんなことを考えながら接しています。

声をかけても聞こえなくて、返事されないことが増えてきました。耳が聞こえにくくなったのなら、補聴器を入れるという選択肢があることを番組でも紹介されていました。しかしお勧めしても、耳に入れるのは「気持ち悪い」と拒否されます。私たちくらいの年齢なら、イヤホンを耳に入れて音楽を聴くことが習慣としてあります。しかし80歳くらいの人にはそのような習慣がなかったのです。

目が悪くなったらメガネをかけます。それまでの習慣がなかったのに、ある時からかけることになります。それにより見えるようになるのです。それと同じように、耳に補聴器を入れることで聞こえることになるのです。と、説明しても嫌がります。本人が受け入れないのですから、どうしようもありません。

私が歳老いて、耳が聞こえにくくなったとしたら、きっと補聴器を使うでしょう。私は音楽が大好きですから、音楽が聴けなくなるのは悲しいです。だから、若いうちから音楽を好きになっておくことで、補聴器を嫌がらずに済むようになるかもしれませんよ。私は死ぬ瞬間まで音楽を聴き続けたいです。

最後の晩餐ならぬ、最後の一曲は何を聴きたいですか? 私は「エピタフ」かなー。


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★整体師/りょう★ピンピンコロリのいきかた(認知症予防と健康寿命を延ばす方法)
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