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最近はカタカナ語で耳慣れない言葉がよく出てきます。新しく造語として登場してきた言葉もあります。今日は「フレイル」についてお話ししましょう。60歳以上の人、または運動をされていない人は必ずお読みください。

フレイルとは、英語の「Frailty(フレイルティ)」が語源です。「Frailty」を日本語に訳すと「虚弱(きょじゃく)」や「脆弱(ぜいじゃく)」などを意味します。

フレイルは、厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」とされており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。

漢字が多いと、どうも読む気が無くなるのは私だけでしょうか? カタカナやアルファベットが多くても読めなくなりますけど(笑)。ではまた簡単に説明しましょう。

歳取って日常生活がままならなくなり、人に頼らなくてはならなくなる、一歩手前ってことです。だから介護のちょっと前と言えば、一番分かり易いでしょう。

説明文にもあるように、「適切な介入・支援により向上が見込める状態」でもあるのです。言い換えれば、介護になるか、ならないかの、瀬戸際にあるということです。自分がいまそういう状態であると気付いていればいいのですが、気付かなければそれは無理です。また気付いたとしても、何も手を打たなければ、それもまた無理です。

何もしなければ、介護が必要な体になっていくということです。

誰に聞いても介護されるのはイヤだと言います。介護されたいと言った人なんて聞いたことがありません。イヤならば何か手を打たなければなりません。

自分の子供が崖から落ちようとしているのに、何もしないで見ているだけの人なんていないはずです。きっと手を差し伸べるでしょう。ロープか何かを探すはずです。近くにあるものは何でも使って、とにかく落ちないように頑張るはずなのです。

それが自分の身に起きようとしているのです。崖から落ちてしまえば、もう上がってくることはきっとできないでしょう。私はそんなのイヤです。きっとあなたもイヤなはずです。

多くの方は、フレイルを経て要介護状態へ進むと考えられていますが、高齢者においては特にフレイルが発症しやすいことがわかっています。

「要介護」なんて言葉を自分に付き付けられたらどんな気持ちになるのでしょう? それが病気ならば、それはしょうがないです。誰だって病気になりたくないけど、気を付けていても病気になることはあります。でもそうでないとしたら・・・。

それは自分の体に対する怠慢です。怠慢=なまけておこたること。漢字で書くと、怠けて怠ること。

さあ、どうしましょう? とにかく歩きましょう! 仕事や家事で忙しいのは分かります。日々追われていることが、本当にそれって必要なのか? 今一度、見直してみてはいかがでしょうか?


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