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週に何分間の運動で「長生き」できるのか?

「健康寿命」という言葉を聞いて、ただ長生きするだけじゃダメだと、誰もが意識し始めたことでしょう。それなのに、多くの人は長生きなんてしたくないと言われる人が多いです。それなら逆に考えてみてはいかがでしょう?

早死にしないためにはどうすれば良いか?


逆に考えることで、やらなければならないこと、やってはいけないことが見えてくるのではないでしょうか。

「そもそもそんなに深く考えて生きているわけではない」と言う人に出会ったことがあります。それも一理あります。あれこれ考えたところが、遺伝によって決まっていることもあるし、そもそも今日が楽しければそれで良いという考え方もあります。

正解はないし、好きなように考え、好きなように行動すればいいだけのことです。それなのに、こんな記事に惑わされてしまうのも、人間とは不思議な生き物だとつくづくそう思います。

スタンフォード大学で人気講義を担当し、億万長者の投資家、シリコンバレーの起業家、アカデミー賞俳優のコンシェルジュドクターでもあるモリー・マルーフの著書『脳と身体を最適化せよ! 「明晰な頭脳」「疲れない肉体」「不老長寿」を実現する科学的健康法』からの記事です。

週に150分の運動で早死にのリスクが31%下がる


 高強度運動の1週間の上限は、1日1時間を6日までとする。

 週7日毎日激しい運動をすると、死亡リスクが高まる。

 高強度運動から十分に回復するには、1日休むことが欠かせない。

 45歳を過ぎている人は、高強度運動を週4~5時間を超えてやるべきではないだろう。

1.一日を通してもっと身体を動かし、座っている時間を減らす。ガイドラインによれば、少しの身体活動であっても、まったくしないよりは絶対にいい。

2.十分な健康効果を得るには、成人の場合、週に最低150分(2時間30分)から300分(5時間)の中強度の有酸素性身体活動、または週に75分(1時間15分)から150分(2時間30分)の高強度の有酸素性身体活動をすべきであり、1週間を通して強度が異なる運動を組み合わせるのが望ましい。

3.さらに健康効果を高めるには、週に2日以上、すべての主要筋肉群を使う中強度以上の筋力向上活動を行うのが望ましい。

運動をまったくしないのもやりすぎるのも健康リスクとなるが、中強度運動に上限はない、というのがこの研究の結論だ。

いろんな研究結果が発表されますが、まったく運動しなくても長生きする人もいます。運動しているから病気にならないとも限りません。研究者は数字を追いかけて結論付けようとします。しかし私はそれだけでは計れないと考えます。

人間には感情が存在しています。


中強度の運動をしても気持ち良さを感じなければ、その効果は半減するのではないでしょうか? 気持ち良さや感情を数値化することは困難です。運動をすることも大事ですが、気持ち良く過ごせるかも、加えて大事だと私は考えます。

脳と身体を最適化せよ! 「明晰な頭脳」「疲れない肉体」「不老長寿」を実現する科学的健康法/モリー・マルーフ (著), 矢島 麻里子 (翻訳)


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