今も必要だから存在しているマニュアル車
私は車が大好きで、今もマニュアル車に乗っています。少し前にオートマ車に乗り替えましたが、つまらないのでまたマニュアル車に戻りました。
日本国内の車は、98%がオートマ車でマニュアル車はわずか2%にも満たないそうです。
「便利だから」という理由は、必ずしもすべてが良いとは限りません。「発進時にアクセルとブレーキを踏み間違えた」という事故が起こるのは、オートマ車だからです。マニュアル車では絶対あり得ない事故です。
マニュアル車が発信する時、必ずクラッチ操作が必要です。誤ってアクセルペダルを思い切り踏んでも絶対発進しません。左足と右足のバランスが取れない限り、発進することはありません。
私は昭和37年生です。18歳で運転免許を取りましたが、当時はオートマ車が珍しく、ほとんどがマニュアル車でした。私より年上の人たちは皆さんマニュアル車を運転していたはずです。
そのままマニュアル車に乗り続けていれば良かったのに、と思うことがあります。高齢ドライバーさんが何歳からオートマに乗り換えたのか分かりませんが、多くの人が「楽だから」という理由で乗り換えたことでしょう。
楽を取ったから生まれた悲劇
車に限らずあらゆるものがオート化されています。手間を省き、効率よく、合理的に、などと人間がどんどん楽をしているわけです。
ペダルの踏み間違い事故は、そんな楽を取ったからこそ生まれた悲劇ではないでしょうか。
マニュアル車は確かに操作がたくさん必要です。たくさん必要だからこそ、脳をたくさん働かせる必要があるというものです。マニュアル車に乗っている方が、脳トレになっていることは間違いありません。
私はできる限り、ガソリン駆動のマニュアル車に乗り続けるつもりです。と言うと、古い人だとか、頭の硬い人だと思われるかもしれません。
時代の流れからすれば逆行する事を言っているように聞こえることでしょう。しかし、趣味の一つだと言われれば納得してもらえることと思います。私はエンジン音、排気音、オイルの匂いが大好きなだけです。
今の時代、フェラーリやポルシェにもマニュアル車は消えてしまいました。すべてがオートマチック車です。そんな時代に、スポーツカーではない普通の車にマニュアル車を設定しているのが、スズキです。偉い!
オートマは乗りにくい、怖いと思われる高齢者が一定数いらっしゃるようです。私のような車好きではなく、マニュアル車でなければ運転しづらいという人です。
すべてがオートマチックになるのではなく、このようにほんの一部の人を対象にした商品を残してくれる企業があるから、少数派の人も生きていけるというものです。
邪魔くささを楽しむ美意識
最近はカセットテープが若い人の間で人気だそうです。面白い現象ですよね。便利になったからこそ、不便を知りたがる人がいるということです。邪魔くささを楽しむ美意識があるのは嬉しいことです。
邪魔くささこそが、認知症予防であり、生きていく上で必要なことなのかもしれませんね。