読書感想文　『心臓の王国』

【心臓の王国】


『せいしゅん』をするために来たというちょっと？結構？結構変わった青年、アストラル神威と、鬼島鋼太郎による物語。


物語の前半はなんやかんやありながらも、17歳の高校生らしく『青春』で『せいしゅん』であろう展開が繰り広げられる。
竹宮ゆゆこさんの描く青春はいつも『面白い』「笑える』が付くと感じるのは自分だけだろうか。そもそも青春自体がそう言うものだったっけ？


そんな前半はシンプルに面白く、単純に読んでいて楽しい。
だが、後半で神威の抱えていたある秘密を鋼太郎が知ってからは物語は一変、リアルで、スリリングで、本気な展開へ。
そのギャップがすごい魅力的。


鋼太郎、神威たちがどう感じていたかは本人達のみぞ知るところではあるが、読者から言わせてもらうと、ふたりみたいに誰かのために全力を尽くせるのは『せいしゅん』で間違いなしだった。



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