意外とできてない?アンケートの設計方法
こんにちは。ベンチャー企業にて、UXリサーチャーという新しいキャリアにチャレンジ中のあやこです。
私はUXリサーチを実践するようになってから、自分が目にするアンケートに、ちょっともったいないなあと感じることが増えました。
もったいないアンケートの例
自由記述が多すぎる→多分真面目に書いてもらえない
質問数が多すぎる(20問以上)→途中離脱してしまう、最後の方は集中して回答してもらえない
選択肢がMECE(ヌケモレやダブりなく構成)ではない→選択肢のどれにも当てはまらない場合に回答できない
何のためのアンケートか分からない→設問の流れや意図がわからない
そこで、UXリサーチでのアンケートの作り方を紹介します。気になる方は参考にしてみてください!
アンケートの作り方の基本ステップ
STEP1 目的とゴールを決める
何となくアンケートを作り始めるのではなく、そのアンケート結果を使って何をしたいのかを最初に検討します。目的次第では、定量的なアンケートより定性的なインタビューの方が向いていることもありますし、組み合わせが必要なこともあります。
チェックポイント
①潜在的なニーズ調査か、②商品・サービスの評価か、③改良点の発見か
①定量調査と②定性調査のどちらが向いているか
また、どんなアンケート結果であれば、何を判断するのか(企画のGO/ NO-GOを決めるのか?セミナーの募集年齢を絞るのか?など)も合わせて決める必要があります。
STEP2 アンケート対象者と媒体を決める
STEP1で決めたアンケート目的に沿って、対象者を決めます。調査会社を使うのであれば、会社によって方法が微妙に異なるため、あらかじめフォーマットや費用を確認しておいた方が良いです。
チェックポイント
商品やサービスの評価であれば、数年前に使ったことのある人よりもなるべく最近体験した人の方が望ましい
①身近な人で調査するのか、②アンケート調査会社経由で募集するのか
何人くらい調査するのか
STEP 3 アンケートを作る
費用をかけずに自分でさくっと作りたい場合、Google formが最も手軽です。有償でもデザインにこだわるならtypeformもおすすめです。
チェックポイント
設問数は10問以下、少なければ少ないほど回答者の負担が減る。多くても12〜13問以内におさめる。
最初に属性情報を聞く設問、途中から目的に沿った設問を入れていく。
回答者が理解できない言葉を使わない。誤った解釈をされそうな表現をしない。
選択肢はMECE(ヌケモレ、ダブりなく)に。
選択肢はなるべく選択式にする。自由記述が必須なら、それは定性インタビューで深掘りするべき部分。
アンケート結果によって次やるべきことが決められるだろうか、と自分に問いかけながら作ります。また、できれば複数名で確認して誤字やヌケモレを確認できると理想的です。