㊺腰を立てて自転車に乗る

おはようございます。


今日の朝の空には、地震雲が出ておりました。
夏の立体的な積乱雲から、平面の雲へ移り変わっています。
地震雲は、なんの予兆だったけ?忘れた。





今日は、腰を立てるということについて。

ヨガのポーズをとるときにまず、腰を立てなさいと言われます。他にも、あぐらをかくとき、正座をするとき、あるくときなど日常の基本動作の根底に腰を立てるということがあります。



僕は、これまで腰を立てるということがどういうことなのかいまいちよくわかっていませんでした。
お尻の両側にある座骨の上に座るよう感じ
と言いますが、それもよくわかりませんでした。
おそらくできているだろうという根拠のない自信というのか過信を持っていました。
そして、いつの間にか完全な反り腰になっていました。





その腰を立てるということが昨日やっと身体知で掴めたように思います。



自転車に乗ったときでした。
お尻の肉を外側に引っ張り上げて座ってみました。すると、座骨がすっとサドルの上に乗り、腰が安定しました。
その姿勢で自転車をこいでみると、身体の動きだけで自転車の動力を生み出しているような感覚で、筋肉の無駄なエネルギーを消費せずに運転できました。



高校時代から必死にハアハア言いながら登った橋の上り坂があったのですが、座ったままで息を切らさずに登り切ることが出来たことに驚いています。昔は、立って必死に身体を稼働させることで登り切ったあとのやったった感をかんじていたのですが、昨日は特に疲れることもなく、身体の動きを感じながら余裕を持って登り切ることが出来ました。

感動しました。身体の使い方が正しくなる事で、こんなにも楽に自転車をこげるのかと思いました。

自転車をこぐことが少し好きになりました。



メカニズムについては専門的ではまったくないのでよくわからなにのですが、重心が安定したことで、無駄にエネルギーが分散しなくなり、身体の動きが生み出すエネルギーがそのまま自転車を動かす動力へと伝わったのではないかと考えています。
フラフラと進むこともなくなりましたし、腰が痛くなったり、腿の筋肉がつかれるということもありませんでした。



また股関節が柔らかくなってきたことで、股関節の反動をうまく使えいこなしながら、ペダルをこげていたような気がします。リズミカルにというか、意識的にではなく、身体の心地よいリズムに乗せてといった感じで。




このへんの身体感覚を言葉で言い表すことは、なかなか難しいです。
でも、自分の中の変化は確実に感じ取れているので、それはとても大事なことだと思っています。




それをヒントに、あぐらをかくときや椅子に座るとき(今も座骨が椅子の上にのり、身体の重心が安定しているのを感じ取っています。)にも意識してみると、非常に楽になりました。
上半身がうまく腰の上に載っているような感覚で、身体全身の力みをあまり感じません。




上虚下実という言葉があります。
上半身は力が抜けて柔らかく、下半身は身が詰まって充実している。
この言葉を実現するための根底にあるものとして、

腰を立てること

があるなと、気づかされました。



まだまだ腰回りが硬くぶれてしまうことがあるので、さらに柔軟性と機能性を高めて、身体が動くことの心地よさを感じ取っていきたいですな。

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