70.出発点を見極める~筋トレの椅子高さ設定から考える~

おはようございます。


今日は地震雲が出ていた。
なんで地震雲と言うのか。次の日に地震がくるという予兆からなのか。見た目がだんだんで、地震の響き、揺れを連想させるからか。
僕としては、あばら骨に見えてしまうので、あばら雲と勝手に思っている。

入道雲から感じる夏のエネルギーが、おしなべて平らになってきて、穏やかな秋に移り変わっていく感じがする。

とはいえ、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋とやること満載の秋である。
なんなら、なんでもありの秋でいいんじゃないか。



と、前置きはここまでで、筋トレから考える基準位置の設定の大切から、話を進めていく。


厳密にいうと、僕は筋トレはしておらず、柔軟性アップのトレーニングをしているのだが、使っている器具自体は筋トレでガンガンやる器具と一緒で、使い方や動かし方の違いがあるだけ。



器具を使って筋トレをしている人ならばわかると思うが、座椅子には高さの設定がある。トレーニングを始める前に、高さを調整し、基準位置を設定する必要がある。


これがめちゃくちゃ重要だ、と最近気づいた。



きっかけは、トレーニング中にスタッフのお姉さんが、高さがあっていないのではないかという指摘をしてくれたことだ。

トレーニングを始めて1カ月半くらいが経ち、自分なりにやり方を掴んで、あとはひたすらやり続けるのみモードに入っていた僕は、一瞬指摘されるのに抵抗を感じた。
でも、お姉さんの指摘通りに高さを再調整して取り組んでみると、効き目が違うのをすぐに実感できた。それまでは、高さを高く設定してたので、少々無理をしていた形で動かしていたが、高さを調整してからは、しっかりとアプローチしたい筋肉に適切に働きかけるようになった。と同時に、他の身体の部位にも変な力みが生まれなくなった。


ああ、自分はできるようになったと勝手に思い込んでたけど、ぜんぜんど素人やんって思った。たかが、1カ月半やっただけですべてを掴めるわけないし、ちょっと調子に乗っていた自分が恥ずかしい。

とはいえ、最初の基準位置を変えるだけで、ここまでトレーニングの質が変わるのかと驚き、それを知れたことが嬉しかった。お姉さんほんまにありがとうございます。素直に聞いた自分もないすぅ。

本当は、自分で自分に合った高さ設定を最初のうちに試行錯誤して把握するのが順序としてはあると思うが、動かすトレーニングに意識がいっていたので、座る高さは何も考えていなかった。



いろんな人が使うので、毎回自分に合う高さに調整することが第一歩だな。

他の器具でトレーニングするときも、しっかりと最初に高さを調整して、基準位置に設定したうえで取り組むようになった。狙っている筋肉と動かし方ができるようになった気がしている。





基準設定の考え方は、他のことにも応用できる。
あるゆるものを行う中で、

最初にどこに自分がいるのか、自分に合ったものはなんなのかを知るということが非常に重要なことだと思う。

第一歩目が大事なのではなく、正しいスタートラインに立つことがまず第一歩なのだ。

言い換えると、出発点を見極めるという事。
一番簡単に思いつくのは、好きか嫌いかだと思う。
好きなモノを基準に判断し、動くと楽しいというのはみなが経験しているはず。好きという感情は、人間の根源的なところから発せられるものだから、それを基準にすると心地よくなる。
嫌いは、しっかり把握しておくことで、怒りの場面を避けることができるかもしれないし、克服するためにすべきことを考えるための出発点にもなる。



危険なのは、
知らないのに、知っていると思い込んでやり続ける事

知らないことを知っているのに、ごまかしながら進んでいく事。


どちらもスタートラインに立てていない。


筋トレの高さ設定で考えると、僕は前者の方だった。自分の高さ基準を知らないのに、これでいいやろうと安易に進んでいた。もちろん、効果はあったのだが、トレーニングの質は低かったように思う。この間違った設定でやり続けて、積み重ねたとしても、向上するとはいえ、成長のスピードや最終到達地点はまた違ったものになっていたと思う。
難しいのは、このモードに入ると、なかなか自分では気づくことができないという事。たまたまスタッフのお姉さんが指摘してくれたから、気づくことができたけれど、もしお姉さんが声をかけてくれなかったら、間違ったやり方で続けていて、効果も低かったと思う。
自分で気づく最大限の努力はしているつもりでも、やはり見落としていることはあると痛感した。常に自分がやっていることを疑い、人の振り見て我が振り直せの精神で物事に取り組む必要があるなと思った。そして、指摘してくれる考えに対しては、素直に受け入れて、自分で試したみた上で、自分に合うか判断する。うむ、改めていい教訓を得た。


後者の方で行くと、会社選びかな。
会社選びに関しては、自分の想いが初期設定としてあると思う。
やりたいことや、こうありたいという想いが根底に合って、方向性を定めて仕事をする。
僕の場合は、全く想いというものがなく、ただ大きな企業に入ってみて考えようというスタンスだったけど、結局ブレブレで自分を完全に見失って、逃げるように退職したという大失敗を犯した。

なにがやりたいとかこうありたいという想いが全く無いことを自分自身で知っていたし、気づいていたけど、ごまかして突き進んだ結果、暴発した。


そもそもの自分の立ち位置と方向性がなにも把握できておらず、そしてそれを知ろうとする努力も怠っていたことが根本的な原因だったと思う。


スタート地点の場所とどこに向かうかがわかっていないのに、どうやって進んでいくのか。がむしゃらに進んだところで、もっと迷うことになるのは目に見えている。




時には、人の手と猫の手も借りながらも、自分の人生の地図を広げ、


自分は今どこにいるのか、進んでいこうとしている方向は正しいのか

を問い続け、逐一新たなスタートラインを見極めることが大切かもしれないっす。

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