ポンジスキームにご注意を〜カモネギにならない鉄則とは〜
先日から「エクシア合同会社」が話題沸騰中です。
エクシアの事業モデルは各種事業への投融資と
されていますが、主だったビジネスとしては、
毎月配当型投資で、平均年利は約30〜40%と
されている高利回りを謳う投資ビジネスです。
簡単に言うと、合同会社の社員権への出資を
募り、その出資の恩恵として毎月高配当を
もらえるというもの。
しかし、これが現在「ポンジスキーム」では
ないのかと噂されています。
実際にポンジスキームなのかどうかはわかり
ません。
現在、出金停止となっているようですが、
個人的意見で断定することは差し控えますので、
ここまでにします。
本日のテーマはこの「ポンジスキーム」です。
ポンジスキームとは、出資者から募った資金を
運用し、その利益を還元しますと謳っておきな
がら、実際は運用ではなく、後から出資した方
の資金を前に出資した方に還元し、いかにも運用
した成果を還元しているように見せかけている
詐欺行為です。
由来は「チャールズ・ポンジ」という詐欺師の
名前からきているようですが、
ポンジスキームは完全なる自転車操業ですので、
後続する出資者が現れるうちは、先行出資者に
後続出資者の資金を配当できますが、後続出資
が途絶えた瞬間に、運用成果と見せかけていた
元金である後続出資はなくなりますので、この
スキームは崩壊します。
そのため、最終この事業の運営者はばっくれて
全出資金をごっそり持って逃げるわけです。
日本では「出資金詐欺」という投資詐欺の1つ
に位置付けられているため、立派な犯罪です。
警視庁データによると、ポンジスキームを含む
特殊詐欺は令和2年12月までで約13,500件、
被害額約270億円とされています。
では、「鴨がネギを背負ってくる」いわゆる
「カモネギ」にならないためにはどのように
詐欺から身を守ればいいのでしょうか。
1つ目は、よく言う「うまい話には裏がある」
ということを考えることです。
「儲かるんだ!」と飛びつきたい気持ちはわかり
ますが、「いやいや待てよ」とそのビジネス
モデルを客観的に判断することが大切です。
どうしてもスイッチが入ると正常な判断ができず
「やったほうがいい」という前のめりな姿勢に
なりがちですが、一度思いとどまり考え直すと
いいでしょう。
2つ目は、「他人に相談する」ことです。
当たり前のことですが、こういった詐欺に
ひっかかる方は他人に相談していないケース
が多いようです。
これは人間の心理的な要因があります。
「人は利益を独占したい」という欲があります
ので、「自分だけ儲かりたい」という思考の方は
誰にも相談をせず突っ走って失敗します。
何やらうまい話が舞い込んできた場合は、
信頼できる友人や専門家に意見を求めましょう。
3つ目は、私個人的に不要な失敗を回避する、
また成功へ導く鉄則だと思っていますが、
「前提を疑う」ということです。
過去記事でもご紹介しました。
何事もまずその「前提を疑う」ことから始めて
みましょう。
今回であれば「高利回り40%」といった前提が
その他投資案件と比べてどうなのか、同様の
スキームで類似する怪しい案件はないか、など
前提を疑える点はたくさんあります。
「前提を疑うこと」は「自ら学び調べる」という
ことに繋がります。
そうすれば、自分の知見も広がり、さらに
正常な判断ができることにも繋がります。
ぜひ、怪しい案件から身を守れるように対策を
してくださいね。
それでは。
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