キャッシュレス決済〜日本は世界でどれくらい浸透しているのか〜
最近は多くのお店でキャッシュレス決済が
できるようになってきました。
皆さんも現金を使うことが減ってきたという方
も多いのではないでしょうか。
キャッシュレスというと、
・クレジットカード
・デビットカード
・電子マネー
・コード決済
主にこの4つが総称されています。
実際に日本の消費の中で、どれくらいの割合が
キャッシュレスに移行していると思いますか?
経済産業省の算出データでは、2021年で32.5%
とされています。
2010年時点では約13.2%でしたので、約10年で
20%近く向上しています。
これは、PayPay等の「コード決済」が多く普及
したのが大きな要因もあるでしょう。
合わせて「マイナンバーカード」普及のための
キャンペーンなどが加熱したことも挙げられます。
また、コロナ禍で「非接触」という点が一助と
なった可能性もありますね。
なお、日本政府は2025年の大阪万博までに、
キャッシュレス決済を40%まで引き上げること
を目標に掲げています。
では、日本でもかなりキャッシュレスは進んだ
という風に感じられるかと思いますが、世界で
見た場合はどうでしょう。
2018年の経済産業省の算出データですが、
下記の通りです。
1位は韓国の「94.7%」という恐るべき数字です。
2位の中国とも約18%差があります。
これを見ると日本のキャッシュレス決済比率は
まだまだ遅れをとっているということがわかり
ます。
韓国がなぜここまでキャッシュレスが進んだか
という理由は、国家ベースで下記のような施策
に取り組んだからです。
・所得控除制度
・宝くじ参加権の付与
・年商240万円以上の店舗 クレカ決済対応義務化
特にこの所得控除は素晴らしい制度です。
クレカ決済金額が年収の4分の1を超えると、
超えた部分に対して20%を300万ウォン
(約30万円)を上限に所得控除し、源泉徴収
で還付するという仕組みです。
年間の消費はかなり高額となりますので、すべて
クレカ決済にすれば4分の1は超過するはずです。
こういった節税があれば、日本もキャッシュレス
がさらに浸透しそうですね。
しかし、依然として日本のキャッシュレスが
進んでいない理由は、根強い「現金主義」や
治安の良さなどがあります。
日本人はとにかく現金への信頼が高い民族です。
これは金融教育の差も原因の1つです。
過去記事でも記載していますのでご参考ください。
なお、これからの時代はDX(デジタルトランス
フォーメーション)が主流となります。
DXについては過去記事をご参考ください。
デジタル技術により生活やビジネスが変容して
いく時代で、いつまでも現金が基軸であっては
なかなか世に浸透しません。
また、今でこそコロナ禍で海外のインバウンド
は低下していますが、国外へ日本の価値を認識
してもらうためにも必要な変革です。
キャッシュレスに限らず、より多くの発展と
成長のある国になるといいですね。
それでは。