ラ・ラ・ランドを見て
ラ・ラ・ランドを視聴した。最後の終わり方はものすごい衝撃だった。なんというか、人生ってこんなに簡単に分岐してしまうんだなぁ、こんなに簡単に違う人生がありうるんだなぁという気持ちにしみじみとなった。
映画ではなぜそういう結末になったのか直接には描かれていないが、あれはあれで二人が二人共、夢を追ったその結果なようには感じるので、衝撃はすごいが納得感も同時にあるいい作品だった。しかしながら、これはかなり印象に残る。普通に考えたらこの終わり方はバッドエンドだからだ。でも、だからこそ、以下に述べるように、成功に至るにはということと人生とはということをメッセージとして強烈に伝えてくるのではなかろうか。
作中、ミアは6年もの挑戦をして、最後の最後で女優になる夢を勝ち取った。そのきっかけは、完全な失敗だと思った一人劇という「挑戦」であり、恋人の存在だった。つまり、ものすごい回数のチャレンジと恋人の存在という運によって夢を叶えたわけだ。この点は見習いたいと思う。
夢を叶えるのは簡単ではないし、そういう夢を持つことから難しい。だけど、夢を持ってチャレンジするからこそ得られるものはあるし、何度失敗しても最終的には叶う。作中のミアのように。この作品では、女優として成功した前と後で、ミアがほとんど変わらないような姿で描かれているので、如実に成功がチャレンジと運によるのだということを印象付けられる。
また、人生についてもそうだ。本当に些細なことで大きく変化する。作品で言えば、セブはミアと一緒にパリには行かなかった。彼の街で夢を追った。しかし、最後に示されたようにパリに行っていたら、彼ら「が」結婚していたかもしれないし、子供も彼ら「の」子供だったかもしれない。そんな点から、人生は選択の連続であり、その選択が未来を大きく変えるのだということを意識させられたように思う。しかしながら、この作品は、それ自体が悪いことではなく、それぞれの選択にすぎないということも示しているのだろう。最後に、彼らがお互いを見て微笑んだように。