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嘘の多い人生

いつか書いたかもしれない内容
年寄りは同じ話を何度もする

年寄りははじめから年寄りとして生まれてこない
等しく子ども時代があった

3歳のころからはやく年寄りになりたいと思っていた
保育園に行くのが嫌だった
うるさくて

卒園したら、学校に行くのだと言われた
自由なようで、フレームがある
勉強の出来具合によって進学できる幅は広がるけど
相当強い意志がない限りは上を目指すことになっている

学校を卒業したら就職することになっている

「ことになっている」とずっと思っていた
自分の意思は介在していない
介在しているかのように思わせられている
社会の流れに沿って生きているだけ
まあ逆らわないけど

常になにか生産を求められる
就活に向けて四季報を全ページパラ見して、何にもしたくないなと思った
年寄りになりたいと思っていたのは、もう何も生産しなくて良さそうだったのと、誰にも評価されなさそうだったからだろう

幼い頃から将来の夢は?ときかれて、何らかの職業を言わないといけない風潮が謎だった

働きたくないよ〜
何にもなりたくないよ〜
たまにお菓子つくって猫とごろごろして寝ていたいよ〜

そんな本心は言ってはいけないことになっているので
志望動機を作ってなんとなく就職できそうなところに就職した
数年経ったら病気になった

私は社会において無難に生きて死んでいきたかっただけなのに
東京でサラリーマンやって何年かしたらみんなと同じように出世して20年くらいしたらなんかチームマネジメントとかやるようになって特に秀でてもいなくて劣ってもいない
スターでも落ちこぼれでもない中庸にいたかった

地味で現実的な野望を秘める一方で、20年後の自分は全く想像できていなかった
会社では四半期に一度目標を設定しないといけなくて、見事に何にも思いつかなくて大変だった
まあそれはそう 無の気持ちでやってることに目標なんてない
目標:怒られる程度のミスをしない とかね 
目標:ポンコツでも許されるキャラ作り とかね
給料とボーナスと有給のために1日8時間ここにいます
という気持ち

とにかくすべてが嘘だったんだよね
やりたいことなかったし

無難に生きたかったのに精神の病気になって
八方塞がりになったような気がしていた

ネイルチップを作り始めたのは会社を辞めることになる4ヶ月前くらいで、その時は病気でもなく単にネイルが好きだったからなような気がする

だから一番初めに始めたminneのIDは@ryokunagiじゃない。@kafka-nailだったような気がする(当時カフカを読んでいたのでこれになりました)

会社を辞めてから医者に療養に専念するように言われて時間が生まれた

私は考えた
これまで社会が望むように生きて失敗したのだから
今後は自分が望むように生きてみるのもいいかもしれないと

親戚や家族にデザイナーが数人いて、彼らがクリエイティビティを発揮して生きているのが羨ましいとずっと思っていた

高校選びでそっち方面の進路を選択しておけばよかったものの、何故かそれで食べていける人など一握りだと思っていたので普通高校に進学した

自分に嘘つく人生はここからはじまった
垂直からずれた線は伸ばすにつれて乖離が大きくなるように、一度嘘をついたらそれを吐き続けるしかなくなる

大学も、就職も、本当にやりたい方角と違っていた
でもこれでうまいこと行っているし、いまさら引き返すのもなあと思っていた


失敗したいま、引き返すときがきた!と思った

人に状況を説明する時、"社会から排泄された"と言っていた。私はあの世界に馴染めなかったので、つまりは不要な要素だった

であれば、あの世界ではない別世界にいけばいい
遅かれ早かれ病気になっていた気がするから特に後悔も劣等感もない
ここまでは、必須ルートだったのです
ここからが、本当の選択肢が選べるルートであると思えるようになった

だから私は生まれ変わって、本当に欲する商品や、sns空間を作っています

さて、移った別世界での食い扶持のために今緑凪を本気で頑張っている

何にもやりたくないと思っていたのは、やりたいことを無意識のうちに除いていたからだった
何かを作るのが好きだった
アート、読書、哲学が好きだった
納得してないことをやるのが嫌だった
人にギフトを贈るのが得意だった

かき集めたいろいろな要素が今の緑凪を構成している

家族の支援と会社員時代の私のおかげで今があるけれど、ゆくゆくは緑凪で私1人くらいは食べていけるようになりたい

いや、なると決めている

ここで帳尻合わせないと他の世界に移らないといけなくなるから

なので燃えている

会社員時代の過去があったおかげで貯金などで今の挑戦ができていることを忘れてない
全部、大丈夫だよ自分
これでよかったんだよ


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