見出し画像

超常現象を科学で切る本

 こんにちは。まーこと須賀マサキです。

 Twitterでフォロワーさんとやりとりをしているときに、「超常現象を科学的に説明する本を読んだ」という話をしたら、興味を持っていただけました。
 ホラー寄りのミステリを書こうとするとき、一見超常現象に見えるものが、実は人間の心理状態によるものだった、というテーマの参考になるかもしれません。


怪談の科学

 どちらも「幽霊を否定するものではない」と前置きしつつ、精神科学、心理学の立場から霊現象について語っています。
 上の本は電子書籍になっていますが、下はなっていないので、古本を手に入れなければいけません。
 幽霊を信じる信じないに関わらず、心理学からはこういうふうに捉えることができる、ということを学んでおくのは有意義でしょう。

 小説を書くときは、これらの心理状態を逆に利用し、トリックに結びつけることができるかもしれません。

きつねつきの科学

 こちらも精神科学からみた本です。
 日本では狐つき、キリスト教などでは悪魔つきというふうにいわれる現象について、詳しく述べられていました。
 これもうまく使えば、トリックに応用できると思います。

超常現象をなぜ信じるのか

 こちらは、情報論と心理学から、超常現象を信じる心理を書いています。
 第二章「自分の目で見たもの」は信じてよいのか? という項目は、心理学的な面を記述しています。「百聞は一見に如かず」という言葉がありますが、いつの頃からか信じられなくなりました(笑)。
 これも電子書籍で読めるようです。

悪霊にさいなまれる世界

 こちらが一番おすすめの本です。
 科学者の目から見た、超常現象にふりまわされる世界を憂いた本です。これが氏の遺作だったかもしれません。

 ハードカバーで発売されたときに買って読みました。のちに文庫本で出たのですが、入手できない状態がしばらく続いたあとで、早川書房から文庫本上下巻で再販されました。
 それだけ名作ということでしょう。
 似非科学を科学の目から、これでもかという感じで見事に切っていきます。
 古代の神話から魔女狩りの話は、現代社会の問題点と共通するものもあり、学べることの多い本でもあります。

その他

 切りがないので、タイトルだけをアップしておきます。
 古い本が多いため、書店では見つからない可能性もあります。興味のある本は、古書店やアマゾンの古本ストアで探してください。

  • 『超能力ははたしてあるか』 大槻義彦編 講談社

  • 『オカルトでっかち』 松尾貴史著 朝日文庫

  • 『トンデモ本の世界』 と学会編 宝島社文庫

  • 『トンデモ本の逆襲』 と学会編 宝島社文庫

  • 『トンデモ超常現象99の謎』 と学会編 洋泉社(文庫本あり)

  • 『トンデモノストラダムス本の世界』 山本弘著 宝島文庫

  • 『なぜ人はニセ科学を信じるのか(1)/(2)』 マイクル・シャーマー著 ハヤカワ文庫NF

 以上、わたしが読んだ本からピックアップしました。
 集中して読んでいた時期が20〜25年ほど前なので、ほとんどが古い本になってしまいました。
 ほかにも一般向けの科学書がいろいろとあるので、自分で興味のある分野を手に取っていただければ嬉しく思います。

 ※写真は、フリー画像素材を提供してくださっているアプリpixabayさんからお借りしました。

 最後まで読んでくださってありがとうございました。
 よかったら、ハートマークをポチッとしてくださいね。
 フォローやコメントもお待ちしています。


いいなと思ったら応援しよう!

須賀マサキ
投げ銭がわりにサポートしていただけると嬉しいです。執筆活動に必要な資料や道具をそろえるのに使います。よろしくお願いします!

この記事が参加している募集