見出し画像

ヨーロッパ旅行パリ編③オルセー美術館、ルーブル美術館



エリックカイザーのアップルパイ

本日は美術館巡り。
オルセー美術館とルーブル美術館に行く予定だ。
ただその前に一つ楽しみが一つ、朝食のパンである。

パリといえばパン。適当なお店で買っても、2ユーロ以内で美味しいものが手に入る。日本の方が何でも安いと思い込んでいたので驚いた。そんなことを考えながら、オルセー美術館近くのパン屋へ向かった。


早朝から開いているオルセー美術館近くのパン屋を
探していると、見覚えのあるロゴを発見。なんとメゾンカイザーの本店だった。※実際には少し違うらしい。


エリックカイザー

昔「カンブリア宮殿」で木村屋とメゾンカイザーが特集された回を観たことがあるし、1回木村屋の社長に会ったことがあるし、昔住んでた神楽坂にメゾンカイザーがあったしとにかく縁がある。


店内のパン

注文したのは、レモンクリームが入ったカリカリのミニクロワッサンとアップルパイ。このアップルパイがとにかく旨い。ずっしりと重く、シナモンの香りが強い。リンゴの甘酸っぱさが際立ち、まさに「これぞアップルパイ」という仕上がりだ。本場かかどうかは知らないが、本番の味は日本のものとまたひと味違う。

時間が無かったので歩きながらオルセー美術館へ向かう。

オルセー美術館


オルセー美術館は元々駅だったプラットフォームを改装してできた美術館だ。その名残が館内のデザインに感じられる。最近観たドラマ『エミリーインパリス』にも登場しており、訪れる前から楽しみにしていた。

美術館ではまず5階を目指すことをお勧めしたい。ここからはセーヌ川が一望できる。屋上で写真を撮るのも楽しい。さらに進むとエミリーインパリスに出てきた、大きな時計があり、これも見どころの一つである。


5階の展示室に入ると、ルノワールやセザンヌ、モネ、ゴッホといった巨匠たちの絵画がずらりと並ぶ。中でも印象派の絵画が集められたフロアは圧巻だ。

ゴッホの自画像


ルノワール ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会



元々「神様」や「神話」の絵画から始まったが、次第に街並みや日常を描くスタイルへと変化していった。裸は神様のみ描くことを許されたが、人間の裸を描いてしまって怒られた等のエピソードが面白かった。

モネ 散歩、日傘をさす女

日本の美術館では真面目な解説文が添えられることが多いが、こちらでユーモアがある一文が最後に添えられできることが多く、こうした違いも新鮮だ。


ちなみに、美術館巡りにはGoogleレンズが必須。スマホをかざすだけで作品の解説を日本語で読めるので、とても便利だ。

セザンヌ 女性とコーヒーポット

オーディオガイドは一台だけレンタルした。二人で使おうって話だったが、二人で使えるわけもなく、私はGoogleレンズに頼ることに。時代の進歩を感じながら、美術館を満喫したのだった。


ルーブル美術館

ルーブル美術館の象徴、ガラスのピラミッド。その周りには長蛇の列ができていた。どの列がどこへ繋がっているのかも分からない。getyourgideのチケットを見せると遙か先を指され、絶望しかけたが、思ったより早く進み、1時間ほどで入場することができた。

館内の構造は初見では理解が難しい。ピラミッドの地下がスタート地点になっていることなんて知らなかったので驚いた。
例えるならばポケモンブラックホワイトの四天王戦のような構造をしている。

なぜポケモンで例えたというと、館内ガイドが3DSだったからである、3DSを手に持つ観光客たちを見て、思わず「ここは令和のすれ違い通信スポットか?」と笑ってしまった。


そう思いながら、確かにDSは丈夫だから、めちゃくちゃいいなと感心した、まじで誰のアイデアなんだろう、優秀な人はどこにもいるものである。

とりあえずモナリザに向かった。モナリザへの道は封鎖されていて、人気の無いエリアの奥から回るように指示されたので、それに従った。

おそらく、どこの美術館でも主役を張れる美術品がゴロゴロあるのだろうが、それらを観なかったことにしてひたすら突き進む。館内の至る所に「モナリザはこちら」という看板があるため、迷うことはなかった。


モナリザの展示室に着くと、そこは人で溢れかえっていた。
嫁と顔を見合わせたが、ここまで来たからには引き返すわけにはいかないと覚悟を決め、群衆の一部になることにした。
様々な国の香水が混じり合う。気を抜いたら潰される。
前方にはイタリアの美女、後方にはトルコ系の男性との押し合いが始まっている。
イタリアの美女と競り合うことなど今後の人生であるのだろうか。どちらが早くモナリザを見れるかの国際大会、日本代表として負けるわけにはいかないのだったのである。

その刹那

群衆の流れが速い部分があると気づいた。右のサイドラインぎりぎりだ。どうやらモナリザを観終わった人たちが右から抜けていくため、自然と流れが速くなっているらしい。そのときはその理屈で納得したが、今こうして書いていても、よく分からない理屈だ。

とにかく右側の流れが速いことを確信し、三笘薫ばりのカッティングを見せて右サイドへ突き進む。さらばだ、イタリア美女、トルコ男性

なんとかモナリザの前に到達した。じっくり見てる暇はない、
自撮りをしようと振り向くと、先ほど巻いたはずのトルコ系の男性とイタリアの美女がいた。「お前ら、ついてきたのかよ」と思いながら、軽く会釈をして自然な笑顔でモナリザと写真を撮ることができたのだった。

この「バトル・オブ・モナリザ」の代償は大きく、体力は半分持っていかれた。

外国人用につくられた、足の長いベンチに腰掛けながら、神々しいニケを見る。
足が届かないから、ぶらぶら出来て気持ちが良い。

サモトラケのニケ

こっちはとても神々しいと感じた。

少し休みモナリザ以外は普通に空いていると気づいたので色々見ることにした。

ハンムラビ法典
ミロのヴィーナス


ナポレオンの戴冠式
ドラクロワ 民衆を導く自由の女神


棒になった足をさすりながら
海外の美術館で飲むスプライトはあまりにも美味いのだったである。

続く

いいなと思ったら応援しよう!