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ゴミは誰が出すの?
どこの家でも、子どもに何か役割を持たせることがあります。我が家では、知らず知らずのうちにゴミ出しが子どもたちの役割になっていました。知らず知らずのうちにというのは、私が孤立しているわけではありません。私は、当番とかルールを決めることに興味がなく、私が関心を示さなかったために、私が気を留めなかったのだと思います。
ゴミ出し当番
我が家には娘が二人います。二人の年の差は3歳です。その娘たちが小学生のころから、学校に行く前にゴミ出しをしてくれています。ゴミ出しは、二人が交互に担当します。交互にした理由は、曜日を固定すると、重たい日と軽い日がはっきりわかれるからだそうです。そのかわり、交互だとゴミ出しを忘れることがあります。
この当番は、長女で10年、次女で7年ぐらい続いてきたと思います。この当番がコロナでくずれました。
ゴミ出しを忘れると…
今年の春、緊急事態宣言が出され、学校が休校になりました。それにより子どもたちの生活リズムが狂い、ゴミ出しを忘れることが増えました。それまでも、どちらかがゴミ出しを忘れると、ケンカになりました。
「ねぇ、今日、ゴミ出し忘れたでしょう。私、代わりに行ったから…。」
ありがちなやり取りです。どちらかがゴミ出しを忘れると、家全体が不穏な空気に包まれます。
当番制がくずれて…
私は、在宅勤務ができない仕事です。緊急事態宣言下も普通に仕事に行っていました。私が出勤しようとするとき、玄関にゴミが置いてあるので、必然的に私がゴミを出すことになりました。それ以来、私のゴミ出しが増えました。すると、娘たちも積極的にゴミを出しをしてくれるようになりました。
ゴミ出しが当番制だったころは、どっちがゴミ出しをするとか、代わりに行ったから貸しね、そんなやりとりが頻繁に繰り返されていました。ところが、当番制がくずれたら、声をかけあい、積極的にゴミを出し合うようになりました。
「明日、私、出かけるからゴミ行くね」
「明日、チョーハヤだから誰かゴミいい?」
ここ半年、ゴミを出し忘れることや、ゴミ出しで不穏な空気に包まれることがなくなりました。
役割やルールの目的
家族の中で、みんなが快適に暮らすための役割やルールは必要な手段です。しかし、その目的を忘れてはいけません。いつまでも役割やルールに固執して、役割を維持することやルールを守ることがルールになってもいけません。
親と子の関係、人と人との関係、見直すとそんなことがたくさんあるように思います。