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#17 婦人病の漢方治療

※このコラムは2024年3月に執筆したものです※

婦人病といいますと沢山の疾患が含まれています。特に生理不順、生理痛、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫、不妊症、乳腺症、更年期障害などに対しては漢方薬は優れる治療効果があります。

中医学では、婦人病の多くは気血不調、肝腎不足によるものだと考えております。気血の流れに異常があれば「気滞血瘀」を引き起こし「不通則痛」という言葉があるように胸や下腹部の痛みが生ず、その痛みは生理の周期に関係する場合が多いです。腎臓は先天の元で肝臓は血を貯蔵する器官であるため婦人病の治療法としては「調理気血、疏肝補腎」は一番重要です。

代表的な漢方薬は加味逍遙散、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、四物湯、帰脾湯、八味地黄丸などが挙げられますが日常生活の養生もとても大事です。なるべく体を冷やさない生活習慣を身につけて特に生理中に冷たいものを摂らないようにしてください。

近年、晩婚に伴い、不妊症の方が増えています。病院の不妊治療と同時に気血臓腑弁証してお体に合った漢方薬を服用すればより早く効果が得られます。

しばらく寒い日が続きますのでお体を温める食材のシナモン、羊肉、生姜、ネギ、なつめなどを意識して摂りましょう。

良仁堂オリジナル煎じ薬やオーダーメイド薬膳茶もお薦めします。
ご相談お待ちしております。
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