#14 夏疲れの漢方養生
※このコラムは2023年8月20日に執筆したものです
今年の夏は本当に暑かった‼これからも暫く残暑が続きそうですね。
中医学理論上では過度な暑さが身体の気陰を消耗し体力を奪って疲れや食欲不振などの症状を引き起こします。ひどい場合は動悸、息切れを感じる場合もあります。
その上、エアコンによる室外室内の温度差で自律神経のバランスが乱れ、暑いから冷たいものをどんどん取ってしまい、体の中から冷えて胃腸の機能が低下し栄養の消化吸収が損なわれます。
一方、中医学は古くから‘汗出則腠理空‘という言葉があります。ここの‘腠理‘は体表にある外邪の侵入に抵抗する機能を指しています。‘空‘は‘虚‘の意味です。大汗をかいたあと邪気が入りやすく、夏風邪などの引き金になります。そのため‘汗出当風‘という言葉があり、沢山汗をかいた後、いきなり冷たい風に当たらないようにという意味ですね。
※夏疲れ漢方養生のキーワードは『補気養陰』です。
胃腸の機能が低下しているため栄養価の高い、消化しやすい食べ物を摂りましょう。ビタミンB1豊富な食べ物(豚肉、鶏肉、ウナギ、豆類、芋類)は気を補ってくれます。旬の野菜、果物(胡瓜、トマト、西瓜、梨など)は養陰効果があるとされます。
漢方薬の清暑益気湯、補中益気湯が常用されます。
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