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#13 梅雨時期の漢方養生

※このコラムは2023年6月20日に執筆したものです
雨に似合う紫陽花が綺麗に咲いていますね。今年も梅雨がやって来ました。毎日湿度が高くジメジメしていて心身ともにスッキリしません。

私たちの内臓も梅雨に弱いものがあります。それは脾胃(胃腸などの消化器系)です。普段胃腸が弱い方はこの時期になるといつもより体調が崩れやすいです。

食欲不振、消化不良、胃もたれ、吐き気、お腹が張る、下痢などの消化器系の症状はよく見られます。それに体がだるい、疲れやすい、睡眠が足りているのに日中が眠気するなど気虚(元気がない)の症状や肩、首、頭が重く気分がすっきりしない気滞の症状も伴います。湿邪が気の流れを邪魔するからです。

中医学の理論上ではこの時期の胃腸トラブル原因の多くは湿邪困脾です。言葉通りに湿気が脾胃を困らせるという意味です。それに対して六君子湯や平胃散はよく用いますが、お腹や手足が冷える陽虚の方には理中丸も常用します。

梅雨時期の食事養生もとても大事です。まず冷たいものや生ものは胃腸に負担掛かりますのでなるべく避けて下さい。

薬膳食材については山薬(長芋)、茗荷、シナモン、ナツメ、ヨクイニン(ハトムギ)、高麗人参、陳皮(みかんの皮)、紫蘇葉 、ウイキョウ(デイルの種や葉っぱ)、とうもろこしの髭(お茶やサラダに)などをお薦めします。

漢方薬や薬膳の力を借りて快適に梅雨時期を過ごしましょう!

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