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違和感なく読ませるなら、言葉遣いを揺らせ!
「言葉遣いは、台詞だけではない」
もちろん地の文だけではない。
だからこそ、決して簡単ではない……
はい、こんな連続した言葉遣いは、
死ぬほど違和感を抱えているかと思います。
分かりやすく言えば、
「ではないではない、うるせえ!!」
と感じる可能性が高い。
こうした部分に意識が持っていかれると、
物語に集中しづらくなっていく。
どれだけ伝えたいことがあっても、
そっちが気になって理解してもらえなくなる。
なので、特別な理由がない限りは、
「言葉遣いを揺らす」ことを意識しましょう!
とはいっても、
キャラクターが変わってしまってはいけない。
丁寧語で喋るキャラなのに、
いきなり荒くなったらビックリするわな。
一人称の地の文も、揺らしすぎると危険だ。
一定のルールは決めた上で、
言葉遣いを揺らしていこう。
さて、試しに前文を調整してみようか。
【原文】
「言葉遣いは、台詞だけではない」
もちろん地の文だけではない。
だからこそ、決して簡単ではない……
固まってしまっている言葉遣いは、
「ではない」という所。
ここを適度に揺らして……
「言葉遣いは、台詞だけではない」
もちろん地の文だけでもなく。
だからこそ決して簡単とは言えないのだ……
こんな風に言葉遣いを揺らせば、
自然な文章へと調整することが出来ます。
じゃあ最後に、
あえて言葉遣いを重ねる、
「特別な理由」の1つをお見せしましょう!
言葉遣いを重ねる理由、
それは「印象付け」です。
違和感ってのは、
微々たるものはマイナスに作用するけれど、
大きく踏み込めばプラスにも転じられる。
あえて気付かせて、あえて意識させて。
逆手に取ることで印象付けることが出来るんだ。
台詞だけではない。
地の文だけではない。
だからこそ、簡単ではない。
こうやって重ねてみると、
何だか圧力を感じちゃうよね。
特に繰り返しの最後部分を強調させられるので、
上手く活用していこう。
(この文章だと「簡単ではない」が強調される)
なお言葉遣いだけでなく単語としても使えます。
言葉の重複に関しては以前の記事でまとめてるので、
読んでみてくださいねー!
という感じで今日はここまで。
他にもマガジンでは、
「物語をどうやったら上手く作れるのか」
考え方をまとめた記事が100個以上あるよ!
もしも興味があれば、
チラッと覗いてみてね。
では、また次回お会いしましょう。
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