1枚の写真から想像せよ【五感の執筆練習法、全てお見せします】
今日はたまに脳内でやってる練習を、
記事としてお見せしてみます。
それを題するならば、
「五感の執筆練習」といった所でしょうか。
引き出し作りや、
想像力の強化に役立つ練習です。
よければ一緒にやってみましょう!
《練習内容》
軽くどんな練習かを説明すると、
「何かを見て、五感で表現する」
これだけの練習です。
そんなに長い文章じゃなくていいので、
ぱぱっと1文考えてみる感じ。
詳細については、
後述する実例を見ていただければ、
分かりやすいかな。
なおリアルに写実的に表現するか、
イメージとして表現するかはご自由にどうぞ。
自分の作風に合わせればいいけど、
どちらもやる方が引き出し強化には繋がるかな。
普段は散歩した時とかに、
ぱっと目に入ったもので考えてるんですが、
今日は写真を使ってやってみよう。
普段からnote記事の差し込み画像として、
使わせていただいてる……
こちらの「ぱくたそ」さんのサイトで、
ランダムで画像を表示するガチャを使って、
練習開始だ!
《第1問:川》
ガチャ1枚目で出てきたのはこちら。
何だかカッコいい川の写真です。
これを五感で表現してみます。
私は今回……リアルさを重視してみるかな。
【触覚】
手ですくえば、背筋がブルッと震えそうなほどに冷たい
【視覚】
木々の隙間から差しこむ光に照らされて、石をかき分けるように進んでいく
【聴覚】
ちょろちょろと水の流れる音の中に、石へとぶつかってしぶきを上げる音色が織り雑ざる
【味覚】
不純物の少ないその水は、天然の冷たさによる影響か、何か味付けがあるわけでもないけれど美味しい
【嗅覚】
優しい草木の匂いに包まれながら、仄かに水の湿った香りを感じる
こんな感じで5つの感覚に合わせて、
表現をしてみよう。
実際やってみると色々考えさせられる。
・どれくらい冷たい?
・何時ごろ?
・気温は、湿度は?
・田舎か、割と都会なのか?
・近くに車道はあるか?
・水ってたまに美味しく感じるけど何故だ?
・草木の匂いってそもそもなんだ?
・雨って何だか匂いがあったような?
・水の匂いってどういうもの?
こんな疑問を、
どうやって表現に落とし込んでいくか。
なおよっぽどのことじゃない限り、
分からない部分を調べることはしません。
個人的に雑学としては調べたいが、
まずは想像力の強化が最優先。
調べずに自分の頭から情報を組み合わせたり、
連想させて作っていく。
これがコツかな。
もう1枚だけやってみよう。
《第2問:なんかホラー》
いや、こええよ。
ガチャでこれ出てきて、ちょっとビックリ。
しかしホラーは全然書かないし、
ここは挑戦してみよう。
【触覚】
足がもつれて地面で腰を打つ。手のひらには柔らかい土が付き、湿った感触がやけに生々しく思えた
【視覚】
森の中、不自然な白い布地。それを身にまとった女性は、歪んだ笑みを浮かべてにじり寄ってくる
【聴覚】
先ほどまで聞こえていた木々のざわめき、虫の音はピタリと止んで。そこには2人分の足音と、唇から漏れる不気味な嘲笑だけが響いているようで
【味覚】
逃げる際に転んだせいか、口の中には濁った金属の味が広がる
【嗅覚】
自分じゃない匂いというのは、何故か敏感に気づいてしまう。だけれど今だけはこの腐ったような、胃が悲鳴をあげそうな臭いが自分のものであればと、そう願ってしまう
味覚に関しては、
ちょっと想像を膨らませないと難しい。
今回は状況からイメージしてみて、
ホラーの代名詞でもある血でやってみました。
《今日のまとめ》
こんな感じで、
五感を意識した表現の幅を広げると、
より臨場感のある物語が書けるようになります。
今回は1文に感覚を1つという感じでしたが、
実際作品を執筆する時には、
「複数の感覚を一気に伝える」こともある。
本番ではあまり縛られず、
自由に書いていく方がいいと思います!
というところで今日はここまで。
他にも物語を考える上で役に立つ記事を、
100個以上書いてるのでよければどうぞ!
では、また次回お会いしましょう。