おすすめ本◆『人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた』
投稿をご覧いただきありがとうございます。夢追い人のみちのりです。
今回は、おすすめの本を自身の所感も絡めてシェアいたします。
あらすじ
物語の中心人物となる40代の信宏と大学生の実里が、横浜の六角橋商店街にある喫茶店「珈琲文明」マスターの赤澤氏に出会うところから話が始まる。
この出会いと一連の出来事・経験を通して、ふたりは自分自身のこれまでを振り返り、将来の展望を熟考。定めた夢を目指して、成長していく姿が描かれている。
珈琲文明は夢を追うふたりにとって、交流に加え、心の整理を行う居場所となる。
赤澤氏自身、学習塾経営や音楽活動等の様々な経歴を経て、喫茶店の開業に至っており、自身の経験談も絡めた授業(メソッド)をベースに物語が展開していく。
物語に目を通すことで、赤澤氏が伝えたいやりたいことを仕事とすること、これまでの歩みも含めて糧とするためのノウハウが読者に伝わるようになっている。
感想
ビジネス本にカテゴライズされる本ではあるものの、信宏と実里を中心とした物語形式であること、赤澤氏伝授の授業(メソッド毎)に章が区切られているため非常に読み進めやすい印象。
また、信宏は40代で脱サラをしたばかり、実里は内定が決まったばかりの大学4年生と年代や立場が異なっており、本を手に取る方の年齢を選ばない点も良い。
"どのようなことをして生きていきたいか"を考える重要さ
下記は、同書内の最初の章に記載されていた赤澤氏によるメソッドである。
多くの時間をかけて取り組んだことを考えることで、思わぬ気づきを得られる場合がある。また、やりたいことを仕事とする場合、単に職業名やその収入額などでなく”自分はどのようなことをして生きていきたいのか?"を焦点とすることがミソであると気付かされる言葉であった。
"インプット"と"アウトプット"の重要さ
「やろうと決めたこと」をゴールとしないこと、とも言えると思うのだがこの部分は私個人的に結構あるあるだったので刺さる内容であった。情報収集(インプット)や必要な知識を得ることを続け、得たものを伝える(アウトプット)ことの重要性について、その後の部分で触れられていた。
確かに、以前仕事で自身の業務内容の引き継ぎをするために資料を作ったり、講師役として話す前に伝えたいことを整理したりしたことで、緊張感が伴いはしたものの、経験や知識を確固たるものとすることができていたな・・・と思い出した。
"続けること"の重要さ
赤澤氏が実里に向けて掛けた言葉だが、背中を押していただいてるような気持ちになった。継続は力なり(自分に言い聞かせている)!
喫茶店「珈琲文明」のこと
『人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた』は実話を基にしたフィクションとのことだが、喫茶店「珈琲文明」は実在している。
また、登場人物が物語内で開店したカフェも、検索で調べると同地同名の店舗が出てくる。きっと様々なドラマがあったのだろうと胸が熱くなる。
【珈琲文明】
▼WEBページ
▼noteでは赤澤氏により、カフェ開業メソッドが惜しみなくシェアされている
本書は仕事の退職の際、友人からプレゼントしてもらったことをきっかけに知ったのだが、図らずも2年前に同友人夫妻と珈琲文明に訪れたことがある。
※写真は2022年2月当時のものです
私はコーヒーを注文したのだが、店内で味わったサイフォンコーヒーはムーディーでレトロな雰囲気も相まってなんとも格別だった。
過去、その当時の仕事の関係で嗜好飲料を載せた媒体の校正を行った経験がある。その際、その誌面上の記事には一般的なドリップバッグに入っているコーヒー粉の量は8gであると記載があった記憶がある。そんな理解でいたため、珈琲文明のドリップバッグの粉の使用量13gには驚かされた。
最後に
今回数ヶ月ぶりに2周目を読了。
筆者自身、イラストを生涯の仕事としたいと模索中である身で、目を通した時期がタイムリーであった。本書で触れられている内容の中でも、下記はすぐ実践が可能そうだ。
・業界のプラス面だけでなく、マイナス面も現実として把握する。そのためにも業界研究が大切である
・業界を知る一手段として、最前線にいる方にお話を伺う
感想部分で触れたものの他にも、今後もずっと頭の中に留めていきたいエッセンスが詰まっていることもあり、今回アウトプットも兼ねてnoteを執筆した次第である。
喫茶店開業を考えている方はもちろん、それ以外にも取り組みたいことがある方、夢を持つ方に強くおすすめしたい書籍だ。