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60点でいいんだよという名将・武田信玄の勝負に対する考え方
こんにちは、両兵衛です。
100点を取らなければならない。万全の準備で始めなければならない。完璧主義だと何をするにも考えてしまうことです。
甲斐国(山梨県)に武田信玄という武将がいました。信長、秀吉、家康らに並んでメジャーな戦国武将です。風林火山の旗のもと信玄率いる武田軍は戦国最強とも言われます。
あの信長でさえ直接対決を避けようと常に下手に出ていた。家康が三方ヶ原で惨敗して馬上で脱糞するほど恐れて逃げた。まあ、信玄の凄さを伝える逸話が数多く残っています。常勝不敗の名将といったイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし、信玄は勝負に関してこんな考え方を持っていたようです。
勝負の事、
十分を六分七分の勝は十分の勝なり、
子細は八分の勝はあやふし、
九分十分の勝は味方大負の下地なり
順調に領土拡大をしていた信玄も上田原の戦いや砥石崩れと言われる砥石城攻防戦では大敗し、多くの家臣を失っています。
勝って兜の緒を締めよといいますが、勝ちすぎると油断が生じ大負けの原因となる。勝負は60~70点取ることが100点の勝ちの意味をもつということなのでしょう。
見方を変えるとこう考えることはできないでしょうか。100点なんか目指さなくていい。60点でいいんだよと。そして60点取るためにやること。残り40点なんだからやらなくていいこと。まずはそこを見きわめよと信玄公から言われているような気がします。